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元気をもらってきた

昨日、久しぶりに友人と会った。
彼女との出会いは、長女同士が
幼稚園でお友達になったこと。
いわゆる「ママ友」きっかけの仲。

でも、長女達ももう27歳。
卒園してから20年以上になるけど、
うちの家族が途中で引っ越したあとも、
マメに連絡くれて、
今でも交流がある唯一の「ママ友」。
といっても、もはやママ友っていうより、
普通に生涯の友達やね。

気が合うし、なんせ話していて楽しい。
身の回りのなんてことない話でも、
うんうんと聞いてくれて、
ときには辛辣なアドバイスをくれ、
会うたびに元気をくれる存在。

女同士のおしゃべりは
ストレス発散に持ってこいやと思うけど、
お互いお金に余裕ないからこそ
話題を選ばずなんでも話せて
もっとも手軽にストレス発散できる相手
ってことで、すごく大切な友達。

同じ年で、気が合うってこと以上に、
私は彼女のことをすごく尊敬している。
仕事を2つ掛け持ちしてる上に、
義実家のお商売の手伝いもしていて、
多忙やのに、
地域とか学校への貢献も素晴らしく、
毎年、PTAとか自治会とかなんかの役を
やっている。
で、根っからの地元の人間でもないのに、
めちゃくちゃ顔が広い。

基本的に、他人のために動くことを
まったく厭わない人で、
自分の損得とか気にしない。
忙しくてもなんでも頼まれたら
(ときには頼まれなくても)
つい引き受けてしまう。

そして、私たちはまだ「夫を立てる」という
価値観がかろうじて残っている世代でもあり、
家のことを夫がなにもしなくても
「手伝って」と言ってスルーされれば
つい自分ががんばってしまう。
そこでケンカでもして、
夫を育てるべきやったのかもしれんが、
そうやって夫には楽をさせてしまって
自分の首を絞めまくってきたところも同じやった。

今でも、たいてい彼女のほうから連絡くれて、
忙しい彼女にあわせて、会っている。
おそらく年に4回くらい。

でも、お互い50歳を過ぎて、
それぞれ病気も経験して、
「もっと自分を大切に生きよう」
を合言葉にしている。
年齢も年齢やし、
ちゃんと自分のケアをすることが
本当に大事やと身をもって実感した。

忙しくても、しんどくても、
自分の気持ちや体調よりも
周りへの気遣いから、
無理な要望にもさんざんこたえてきた結果、
いっときの感謝をされることはあっても
結局はいいように使われてしまっているだけ、
ということも分かった。
若い頃は、それでもなんとかなったけど、
もう50歳。
無理をしたら、即身体にくる。
だから、会ったときは、
近況を報告しあって、
お互いが無理をしていないかを確認し、
「あ、それはあかん」ってことがあれば、
それはあかんやろ、と指摘しあう。

そして、お互いを労い、褒めたたえあう。
これ、本当に大事やと思う。

友達になるのに、年齢は関係ないと思うけど、
同い年の彼女やからこそ、
お互いの体調や置かれている状況への共感もでき、
心にずしんとくる言葉もくれる。

「最近は、皿洗いがめんどうなときは、
 紙皿と紙コップと割りばしですませている」
と聞くと、すごい!と拍手をしてしまう。

40歳のときには、
二回目の成人式をささやかに祝い、
今は三回目の成人式を盛大に祝おうと
約束している。
そのためにも、お互い健康で元気に生きなければ、
と励ましあっている。

60歳まであと7年。

彼女と会うたび、元気になれるので
毎回また次会うまでがんばろうと思いながら
家路につく。










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