命を見つめ未来を拓く。日本医学検査学会IN金沢 市民公開企画講演会にてファッション登壇。「衣識革命~衣は口ほどにものいをいう」登壇記録Vol,1
※長文です、ラストのほうにお宝映像多々、辛抱強くご覧下されば幸い。
上野千鶴子氏から嬉しいお言葉
日本医学検査学会の市民公開企画講演会にて登壇した。
おかげさまで、無事ミッション終了。
「すっごく面白かった。こんなに 最高にコスパが悪い、再生不可能な講演見たこと無い、仕込みが凄かったわね」と評された日本医学検査学会での市民公開企画講演会。
この言葉を下さったのが、あの上野千鶴子氏だ。
私にとって最高の褒め言葉だった。
コスパ最悪、再生不可能、そこまでやるか! と唸って下さったなら
それ以上の喜びは無い。
畏れ多くも、私の講義を聴くために新幹線を一本早めてくださったという上野先生がご自身の登壇の際、私の名前を連呼してくださり、会場で聴講していた私は、素直に驚きとても嬉しく思った。
何度も出てくる私の名前、あの上野先生が絶賛?!にどよめき、上野先生の登壇から聴講に来た人々からも 「聞けばよかった」と後悔の声まで押し寄せる事態となった。皆さん、正直ですな。なんだ、聞けばよかったのに!!笑
27歳のとき、専門学校の教員となり 初登壇してから、授業や講演会は3000回を越えていると思うが、講師としての目標の一つに、上野先生との「並び」は夢の一つであった。
日本のフェミニストであり、社会学者(社会学博士)である上野先生。専門は家族社会学、ジェンダー論、女性学で、それこそ今、朝ドラで人気の「虎に翼」のごとく、上野先生が切り開いた道は、過去例の無い唯一無二の存在だ。
毒舌で正直、忖度ゼロな上野先生から、それなりの評価を頂いたことは、光栄の至りであります。
会長 油野友二教授からは
日本医学検査学会IN金沢での 会長を勤められた油野友二教授からは
「大成功だったと思う」
「市民企画講演では、自分の思いをそのまま表せて頂き、上野先生と準子さんの登壇にて完成した」というお言葉を頂き、
とにかく 胸をホッと撫で下ろしながら、この日の余韻に浸っています。
自分を超えた日
すべてを俯瞰して見れた
私はこの日、「自分を超えた」ことを実感できたように思う。
そして人生は 出逢いこそがすべて、誰と生き、誰と何をするのか、が人生を決めていく、ということを 改めて実感する機会となった。
多くの視聴者から 「大成功でしたね」「感動して泣きました」「医療業界に風を吹かせ、まさかの伝説を残しましたね」等と評価を頂いて、今もなお全国からご感想やお問い合わせが絶えず、対応に追われているのだが
押し寄せるメッセージを読みながら、私のほうが感動覚めやらず。
自分仕事史上「初」後悔が「ない」登壇になった
メタ思考 メタ概念が功をなしたように思う
他者にどれだけ褒められても、どんなにありがたい評価を頂こうと、自分では満足することはなかった。
もちろん駆け出しの「あぁ勘違い時代」は恥ずかしながら、たいしたことやってもいないのに、鼻高々だった時期もある。 ⇒ 穴があったら入りなさい!!
しかしある登壇をきっかけに私は変わった。このことは過去一度FBに書いたと思うが苦い経験だった。
その後は悔し涙に明け暮れたことはあっても、うまくいったと勘違いすることはなくなった。やり終えるたびに一瞬の充実感があったしても、いずれ気づきと自省でいっぱいになるのが常になった。
しかし、このたびの登壇では、自分の中で今までにはなかった満ちる感覚があったんです。
うまくいった、という安堵でもなく
これ以上はやれない、というやり切った感とも違う。
登壇しながら感極まって泣いたわけでもない。
オーディエンスの反応や、会場の雰囲気に酔いしれたわけでもなく。
そう すべてを俯瞰して見ることができ、心熱く燃えながらも冷静に、一瞬一瞬がスローモーションに感じるような正確さもあったように思う。
最近はメタ思考を心がけ実践し
我が社が運営するファッションスクールMFJの Mを メタ改正したことなども大きく影響しているような。
今回、4月に講演会や研修が立て続いた経緯もあり、限られた準備期間は考えていた以上にタイトだった。
限られた時間の使い方を極限まで駆使し、思いやコンテンツの整理、過去と現在、未来について、過去の成功事例に甘んじず、初心に返り、静かに向き合うことからはじめた。
一番大切にしたのは、やってきたことのおさらいではなく、俯瞰したこと。
そこから見えてくるものは大きかった。
通常、講義といえば、経験の中からのうまくいったトークを並べさえすれば1時間はあっという間に過ぎるものだろう。
しかし私は同じ講演会は2度とやらないという信念がある。
内容は被ることはあっても、毎回オーディエンスや求められる役目を察知し、構成や演出、伝える熱量、温度など、変化させるのは当たり前だと私は思う。
いつもそう心がけてはいるが、勇むものが邪魔をすることがあった。
しかし今回は、違っていたと思う。
医療とファッション
今回のオファーは 医療とファッションという、一見かけ離れた世界を結ぶ架け橋となるための登壇である。
この度は 全国から医療従事者が4000人も集結するというのだから、尋常ではない規模のイベントだ。
しかし、そのプレッシャーがありながらも、新たにチャレンジした構成内容を進めていくことが心から楽しかった。
自己を超え、一皮剥けた感覚がある。
できた、できないの評価ではなくて、身体の細胞中で感じる言葉にできない満たされた感覚だ。
自分は一体何のためにココに呼ばれて、何のお役目があるのか
最初お話を頂いた際はひとえに光栄であった。同時に、この規模感&あの上野千鶴子先生と同じ舞台に立つと知り、自分でいいの?とも正直思った。
しかし 私「が」いいから選んでくださった油野教授のことを思い、思い改まった。
そう、人生は出会いがすべて、なんである。
そして、鍛錬を積み上げてきたなら、何も躊躇することは無い。
重要なのは 衣識革命を起こすこと。
引き受けたなら思い切り、過去に甘んじず挑戦しよう、自己満足ではなく社会に少しでも響き渡るように、と腹を据えた。
重要なのは、医療に従事する皆様と、金沢市民の方々に真に「衣識革命」を起こすこと。私自身は、1時間という限られた時間をどう料理するのか、
今までの集大成でありながら、進化させる すべ を考えていた。
戦略とか、方法ではなく、どう思い描けるか。
思いのたけを伝えると共に、今この瞬間からオーディエンスの意識が変わり、ファッションって深い、楽しいが心に充満するには、私の登壇の座長を務めてくださった油野教授&領家先生に変身していただく必要があった。
そのために
ブラックジャック&大門未知子になった 油野教授&領家先生。
そう、お2人には
ブラックジャック&
大門未知子
になって頂いたのだった。
ラストクライマックス、20分前に舞台上から引いて頂き、10分でチェンジ。最後の舞台を3人で終える。
そんなイメージを思い描き、意を決して当日2週間前にお2人にお願いをした。このとき、お願いしようと思う、と夫シンセカイに告げたら
「うそでしょ そんな大それたこと、俺には言えない。。」と真っ青。医学学会でしょ、ゆうさんが大責任者なんだよ、、としどろもどろ。でも、、私はまっすぐお願いすることを決めた。
私がやりたかったことは、変身スタイリングの精度の問題ではない。スタイリストコーディネート勝負ではなく、伝えるための演出&人間勝負。
スタイリング勝負であれば完璧にヘアメイクのプロも入れて行うだろうし
もっと変身に時間をかける。
伝えたかったことはビフォーアフターではなくて、一人ひとりの心に革命を起こし、ファッションのパワーを感じて覚錯して頂くことだ。
純度高き即答
油野教授は お願いした瞬間は一瞬仰け反られ、そうきたか!!と驚愕し、、やります、と即答。
領家先生は、前日入りした日が初対面であったにも関わらず、開催2週間前からの数度のやり取りを交わしただけで、こちらの思いを汲み取り、やはり速攻「やります!」と。
お2人とも戸惑いながらも、秒速で気持ちよくご承諾いただいた。
スピーチにて、内容に心を揺らせていただくことは可能だ。
しかし私が思い描く世界は、それだけでは足りなかった。
装力の体現を、誰かがやってみせる重要性、自然にその楽しさ、面白さ、パワーを本人たちが舞台で体感している姿こそが必要だと思った。
オーディエンスが、できる限り細胞次元で感じる必要があったのだ。
2人は共犯者に
何が素晴らしいって、何度も書くが、この無謀な私の提案に、お2人は覚悟を決めてくださったことだ。医療学会にて、過去事例の無いファッション講演会というだけでもリスキーなのに、そこまでやるか!は
私と共犯者になるということだった。むふふ。
実際問題、このお二方でなければ実現不可能だったし、やはり運命の出逢いだったと感じています。
医療従事者の皆様方からは、医療業界に伝説を残したね、といわれたお二人の鮮やかな変身。
まさか、1時間の講演内で20分前にチェンジに向かい、戻ってくるなんて、誰も予測がつかなかったのだろう。
コスプレではない。生き方、在り方の表現としてのチェンジ。
会場を喜ばせることだけが目的ではない。
講義の大事な肝として、
「本当の自分表現」「あなたの真の可能性を纏う」「マインドレスではなくマインドフルに服を選び着る」「マインドが服を着る」「装力を身につけて豊かな人生を生きる」「持って生まれた特徴をギフトと捉え、考え方次第で魅力的に表現できる」「なぜそれを着ているのか」 などといった内容があった。
お2人の表からでは見えない 「内面」の個性が滲み出るとはどういうことか。そこは詳しくは書かないが、かなり突っ込んだお2人の本当は、、を伝えてのチェンジをして頂いた。
生き方、中身のリンクを表現
単にコスプレをしたのではなくて、ブラックジャックと油野氏との生き方のリンク、領家先生と大門未知子との、内面、在り方のリンク、
そんなことの解説をしながらの チェンジであったこと。
その話を聞いて、登壇後の来場者のご感想には
「お2人の輝く内面の姿を見て、ほんとうにびっくりしました。
さっきまで、そこにお座りになっていた先生方とはまるでちがう
人間味が溢れるお姿やパフォーマンスに、嬉しくて笑って泣いてしまいました」と。
そして
「自分はいったい ほんとうは どういう人間なんだろう?これからの生き方を考えさせられました」と。
「私も私らしく生きたい!!!なんか 勇気を頂きました!」と
トイレでご一緒になったご婦人方と握手をしたりして、、
あぁ 伝わったんだなと嬉しくなった。思わず皆さんとハグをしたりして。
そもそもなんで、私がこの舞台に立つことになったのか、
皆さんは不思議だろうと思う。
油野氏との出逢いは、私が出した一冊の本からであり、ご連絡を下さったことからご縁がスタート、かれこれ10年にはなるのかな?な月日が流れている。
要するに、冒頭に書いた
誰と何をするのか?という話から 次回に続き、
君たちは どう生着るのかを問いますね。
次回をお楽しみに!!
というか 書いたわ
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