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東日本大震災5年後、福島でファッションショーを行った記録。あかべこやイカにんじん、日本酒・金水晶を着る??当時の市長お二人(福島市・二本松市)もモデルでランウエイ。

福島×ファッションで地域の魅力を伝える。

本当の復興とは、何か? ショーが始まる前にトークショーから。

人生の価値観すら大きく揺るぐことになったあの日から、5年。今回は[あの日を忘れない]投稿の続きである。もしまだ未読の方はぜひご覧ください。朋友である熊坂仁美女史から、ある話が持ち掛けたれた。

熊坂氏とは、故郷である福島を拠点に、ソーシャルメディア特に動画を中心に盛り上げる、地域活性化プロデューサー。もちろん真の復興にも長年尽力してきた人である。同時にファッションも好きで、私の顧客でありながら、併設するパーソナルスタイリストプロ育成校PSJにも入学。2ヶ月間の学びの中で、彼女がある思いを伝えてくれた。

福島でファッションショーがしたい。

「私思うんだけど、本当の復興って福島が元気になること、、今こうして元気で立ち直っている姿を伝えることが大事だと思うんだよ。ファッションはその最たるものじゃない?だってファッションは、ファッションにまで心が向かうようになったんだという復活の証明。直後はファッションなんて、となっていたかもしれない。それどころじゃなかったし。でも福島でファッションショーをやるってことが ほんとうに元気が伝わる最たるものだと思うんだよ。5年たってやっとファッションショーをやれたらいい、やりたい、という気持ちをこうして声にも出せる。一緒にやれないかな。」と。

私はその先の大変さも深刻に考えず思いだけで YES と応えた。

結果、NHKをはじめ、沢山のメディアにも取り上げられた大成功イベントになったが、それはもう大変だった。写真画像下、二人の市長のランウエイの様子も。(モデルは総勢 約30名)

準備期間は1ヶ月しかない。

熊坂仁美の希望は「格好いいのがやりたい」ということだったが(それも凄くわかる)でも 私は方向性を大きく変えた。もちろん格好悪いことをやるのではない。「何が伝えたいのか?」をもっとわかりやすく絞り込む。まずは地元のモデルにランウエイしてもらうことに。そして福島の魅力をどう発信するか?その漠然としたものを形にするには肝が必要だった。

頭と心を振り絞り、福島を全国へアピールすること、の一点にアイデアを絞り切った。その経緯の先にたどり着いたのが

「熊ちゃん、福島の特産物や名所、そういうのをファッションに変えるよ、例えば あかべことか、いかにんじんとかをね」

「いやぁ ぜんぜん想像付かないんだけど!!それはどうなの?そういうことがやりたいわけじゃなくて、、、」となったところ 私は実際にそれがコスプレになるのではない。実際に着れて素敵なものになることを約束、頭に浮かんだスタイルを簡易的にやって見せた。ちなみに、トップ画像はそんな発想から生まれた、日本酒ロックである。トップは大太鼓を持った姿が格好いい須藤元気君だが他メンバーはこんな感じ。


そして人気を博したイカにんじんは、こんなかんじ。母娘でランウエイ。

あかべこは こんなかんじ。

「そうか!それならいける!!」

彼女はこのコンセプトを元に、地元の協賛者をどんどん集めてくれた。さすが地域活性プロデューサーだ。お互いの持ち場に責任を持てば乗りきれる。しかし 私の仕事はこのショーだけを進めているわけではない。彼女もそうだ。ファッションレスキュー・現場のスタイリング仕事に学校経営、この時の1ヶ月間は、ほとんど寝た記憶がないくらい怒涛の日々だった。しかし関わってくださったすべての皆さんの[やり遂げる」という熱さと日に日に培われていく一体感、その根底にある復興や地域活性化への思い。二人で始まったプロジェクトは沢山の協力者があってこそ彼らのおかげで、乗り切るどころか見に来た人に感動を与えるショーになった。

◆熊坂仁美の公式ブログから、あの日のこと。

http://kumasakahitomi.com/archives/4925.html?fbclid=IwAR0BAD7hAXDFD1bJBFAm8Ffh1rSJvf95W-SDmqquTw-h_QmNWrnYe6154fQ


以下はどうぞこの日の様子を画像からお楽しみください。題目と画像を見れば福島の名所、産物をファッション化したのか一目瞭然だと思いますが、いったいどんな人達がモデルになってくださったのかもご想像ください。例えばフライングスカイラインの若いキュートなモデル達は福島大学の生徒さんなんですよ。


EVERYBODY LOVES 桃

フライングスカイライン

菊人形 ダンディ&ドールカジュアルウエディング

ホワイトサファリ

いかにんじんフリンジ

あかべこデコスタイル

日本酒ロック

こけしボーダーモダン

福島競馬にカップルで行こう!

音響の五十嵐氏やヘアメイクの木村さん、ジュエリーをお貸しくださった見澤さんをはじめ、本当はモデルになってくださった方々のすべてをご紹介したいのですが私の手元には全員のモデルさんリストがないため、書き忘れなどがあったら返って失礼に当たると思うので割愛させていただきます。皆様 心よりありがとうございました。

パーソナルスタイリストプロ育成校PSJの有志達へ。

ファッショナブルふくしまのような日本を世界を動かす 前代未聞のイベントを開催するようなエネルギーは 自分が耀きたいで終わる人たちでは構成しようがない。屈せずやってきたからこそのPSJ10年、そこで育ったホンモノたちが これからも未来を変えていくはずで、このショーはパーソナルスタイリストジャパンあってこその、ショーでもあった。

◆PSJ卒業生 全員相性にて。

 ボス キュータ エリーン ミング- ジャッキー ともみ れいちゃん ゆうちゃん コーディ- おけい なっちゃん リリー まゆみこ セイラ ビタミン ちえ キャシー マッキ- テッド りあん ツヨシ あーりん みき かんな みーちゃん やっこ トミー 龍太 シータ サリー エピ シンセカイ
32人の有志と関わってくださった皆さんとのお疲れ様ビールの味は生涯忘れず。画像は打ち上げで みんなで乾杯!の合図。この写真を見ると今もこのときの楽しさが蘇るよ。

アイテムを貸してくれた あまのっち ボンボン(卒業生)
法泉寺玲子(PSJ講師)来れないけど常にヘルプ、ねね。エールを送ってくれた、あき。ショー後のブツ仕分けに尽力のテリーにもありがとうを。
お子さんの体調悪化で福島までこれなかったサラも画像を見て噛みしめてください。

今回参画不可能だった卒業生も自分の『本来』のピュアな心を蘇らせることです。たった一度の人生を、ぬるま湯につかりっ放しのふやけた自分で終わらせないためにも。学んだことで社会貢献しよう。

人々の為に。日本が大好きであれば。
POWER  OF FASHIONを信じ、可能性を広げたいならば






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