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脳を知って息子を知る~脳にヒントあり

脳の働き。
昨年末くらい、私たちは脳からの指令のもとで行動しているのだから、脳がどんな働きをするか知っていたほうが、色々なことを効率よくできるのでは?と思い、息子に脳について調べてみようよ、と持ち掛けて鈍い反応があって拍子抜けし、年末年始を挟んですっかり忘れていました。
脳を制する者は人生を制する、なんて脳を制するなんてできるかわからないけど、こういうことを脳が考え出していると思うと、おかしな気分になります。あれもこれもすべて脳発信。

昨日行った講演会、生駒章子さんという親業インストラクターの方によるものでした。生駒さんは様々な資格を所有していて、なかでも脳科学を学んだことが子育てをとても楽にしたと述べ、講義してくれました。

脳の仕組み、大きく分けて脳幹・小脳・大脳。
ヒトは生まれるとまず、脊髄の延長上に位置し、脊髄と脳をつなぐ、「生きるための脳」である脳幹が5歳くらいまでにガーッと発達し、その上にある小脳が8歳くらいまで発達していきます。小脳は運動を司るそうで、この時期に色々なスポーツなどをしてみるといいそう。それから脳幹と小脳を包み込むようにある大脳が発達します。

大脳が育ち始めるのは遅いそうです。大脳には「大脳辺縁系」と呼ばれるところがあり、ここは別名動物脳、ほとんどの生き物が持っている脳で、くうねるあそぶの欲や喜怒哀楽の感情を司ります。対して「大脳新皮質」は人間脳と言われ、思考などはここによります。そして、前方に位置する「前頭前野」、ここはいわば賢く生きるための脳です。やる気、集中、気持ちのコントロールを担当している場所です。

これらの脳は後ろから前に成長していきます。したがって、前頭前野の発達全盛期は10代半ば、高校生くらいだそうです。しかも前頭前野の発達には個人差がかなりあるとのこと、

こういった知識を踏まえると、自分は子供に無理なことを求めていることがわかります。生駒先生は一般的に言われている年齢別の発達状況も説明してくれました。
印象に残ったのは、6~8歳の子は内省できない、ひとりごと多い、抽象概念の理解が苦手、であること。

!!!
息子に色々言っても反省の色なし、
ひとりで家の中駆け回りながら何か言っている、
すぐ細かいことに物事を例える(そんな小さい話じゃないよとよく注意している)、

これらはまだ息子がこの段階にいるからでは?と思い至りました。
うちの子はもうすぐ12歳ですが、言葉の発達等もろもろ考えるとこの辺でも不思議はありません。

こういうことがわからないと息子をつぶしかねないと思いました。

やっぱり脳を知ること重要、私が脳を知るプロジェクトを息子と始めようとしてたのはなかなかいいカンだったんだと自己満足(^^♪

そして、「抽象」ということば。松永暢史氏の教える作文の書き方は「抽象構成作文法」といいます。絵を描くようにメモを書き、広がった言葉から主題をつかんで作文を書くのですが、抽象概念が未発達の子にとてもよいトレーニングになり得ます。

松永氏は「子供にコンプレックスを与えることが教育で一番やってはいけないこと」とも言います。それは言葉通りでもっともですが、脳の発達を邪魔する変な回路を作るだけのことだなと理解できます。

脳のことを知るといろんなことが見えてくる。
私が無知なのかもしれませんが、こんな大事なことをどうして知らなかったのだろう。おそらく学校で各脳の働きなど習ったけど、身になっていない具体例なのでしょう。これまた考えさせられます。

頓挫していた「脳プロジェクト」発動する必要がありそうです。
息子にもこの情報をシェアし、息子は自分が理解されたと嬉しそうでした。
今度こそ親子で「脳プロ」できるかな。


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