ツバキを鉢植えで楽しもう
ツバキというと冬にお庭で咲いているというイメージが強いですが、江戸時代には鉢植えのツバキがブームになっていました。冬の花の少ない時期に床の間などで椿の花を観賞していたようです。
その頃の鉢植え用の品種が今に伝えられています。昔からあるツバキの品種は挿し木で殖やすことができますし、自分で人工受粉して実生から新しい品種を作り出すこともできます。
さらに最近では欧米で改良された華やかな品種も多くなってきました。
盆栽ともではいかなくても、あなたも椿の鉢植えに挑戦してみませんか?
鉢植えに向くツバキの品種
挿し木から年数がたたずに開花する品種が鉢植えに向きます。また、大きくなりすぎないことも重要ですね。
栃姫、天ヶ下、岩根絞、紅一休、大神楽、平成侘助、蒲郡ミニ乙女、福光の白などの品種がやりやすいでしょう。また、盆栽用の肥後も鉢植え可能です。
ハイドウィンや金花茶などの海外の原種やその改良品種を鉢植えでコレクションするのも楽しいでしょう。
鉢植え用のツバキの苗木の選び方
冬から春にかけてガーデニングセンターなどに花付きの椿や苗が出回ります。花付き苗の方が、花を見て選べるので好みの品種を見つけやすいと思います。
鉢植えには葉と葉の間が詰まっていて枝数の多い矮性品種の苗を選ぶといいでしょう。接ぎ木苗の方が安心ですが、丈夫な品種であれば挿し木苗でも十分、鉢植えにできます。
鉢植えのツバキの管理
室内で観賞するのであれば、お好みの鉢に植え替えてください。冬に購入した苗の場合、少し大き目の鉢に根鉢を崩さずに植え替えます。椿は花が咲いていても植え替え可能です。
室内で観賞する場合もずっと室内に置くのではなく、日中は屋外の日当たりに置いたり、3日室内で観賞したら次の3日は屋外で日光に当てるなどする方がいいです。なお暖房が強く効いている室内に置くのはやめましょう。
花後の新芽が伸びて来た頃が通常の植え替え時期です。2,3年に1回は植え替えた方がいいでしょう。春に植え替える場合は少し根鉢を崩して植え付けます。
通常の管理では水切れと肥料切れを起こさないようにしましょう。春から初夏にかけての生育期は固形の有機質肥料を多めに置肥し、梅雨頃には取り除きます。
真夏は乾きやすいので、ほぼ毎日水やりをする必要があるかもしれません。
生育期にアブラムシやカイガラムシがつきやすいので、適宜、防除してください。
鉢植えのツバキの剪定
椿は花後に剪定します。鉢植えのツバキの状態に応じて、適宜、樹形を整えていきます。鉢植えの椿は庭植えに比べて弱っていることも多いので、剪定は慎重にしましょう。
花芽ができるので夏以降には強い剪定をしてはいけません。
鉢植えのツバキの植え替え
花後の新芽が伸びて来た頃が通常の植え替え時期です。2,3年に1回は植え替えた方がいいでしょう。
春に植え替える場合は少し根鉢を崩して植え付けます。
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