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息子が6年間通った都立中高一貫校・親目線で感じたこと

都立中高一貫校で6年間を過ごした我が家の長男。

6年間保護者の目から見てきた学校の様子と感じたことを書きたいと思います。


長男が都立中高一貫校に入学したのは2015年。2021年3月に卒業しました。

入試については、様々な記事があると思いますので、実際の学校生活について書きます。(学校によって違うこともあると思いますが、一例と思ってお読みください)


中高一貫校で同じ校舎に高校生もいますが、中学生の校則は高校生より厳しかったです。寄り道やスマホの規制もありました。

生徒の様子は、地元の中学生と同じように感じました。特に男子は、羽目を外す子もいるし、ちょっとふざける子もいました。どこの公立一貫校も同じかもしれませんが、合格には男女枠があり、女子の方が倍率が高くなるので、学力は総じて女子の方が上。

女子も真面目一辺倒な子ばかりではなく、積極的な子、活発な子…私が私立女子校で過ごした雰囲気と比べると、校風に合う、似たタイプの子どもが多い私立と比べて、いろんなタイプの子がいる印象でした。


勉強はもちろんですが、スポーツもできる、積極性もある、全体的に何でも全力投球できる子が多かったです。

成績が一定以上でないと部活の大会に出られない、等の指導もありました。(顧問の先生の方針によるかもしれません)

保護者は教育熱心な家庭が多いと感じました。

入学式、卒業式はもちろん両親で出席、授業公開日には平日でも複数人の方と会いましたし、土日となると受検を考えている小学生の親子と生徒保護者とで、廊下までぎゅうぎゅう。

体育祭や文化祭、合唱祭、保護者会や保護者の懇親会にも、みなさん基本的に参観される。

次男が通っていた地元公立中学校では、学校公開に行く保護者はかなり少数派、という印象でしたので、その差にびっくりしていました。でも、私は子供の様子を見たかったので、目立つことなく参観できて良かったです。

ちなみに、部活動の大会応援なども皆さん積極的に参加されていました。もちろん有志ですが、一番密接な関係を築けるので、保護者同士の交流の中で子供の様子を聞くことができ、安心でした。

保護者の方たちは、バリキャリから専業主婦まで、色々でした。


学校は、生徒に自主性と自立を求めます。
中学生の時から、高校生レベルの自立を求められているように見えました。子ども扱いしない、イメージです。

宿題は多く、部活も熱心なので、中一は付いていくのに必死でしたが、次第に慣れて、要領もつかんでいきます。

高校生と一緒に行事も体験していくので、日々高校生の様子を目にできることは刺激になってよかったと思います。

中学生のうちから、大学受験の話が出ます。進路指導は熱心ですが、基本的に「一般受験」がスタンダード。指定校推薦での進学は、息子の代は2名ほどだったと聞いています。

勉強の進度は、一般の公立高校よりも先取り学習していたようですが、それでも私立と比較すると、遅い、と息子は話していました。


息子が一番よかった、と話していたのは、大学受験勉強をみんな一斉に真剣にしているため、自分もその波に乗ることができたこと、だそうです。遊びと勉強のメリハリがつく子が多く、みんなで乗り越えよう!という雰囲気があったように感じます。


部活動も学校行事も、高校3年生の夏休み明けまで続くのは、他の公立高校と同じです。ただ、やはり高校2,3年生になると部活をやめたり、休みがちになる子も多かったようです。

公立一貫校なので、経済的にも色々なご家庭があったと思います。(あまり感じませんでしたが…)修学旅行は公立高校で定められた上限金額内ですし、学校徴収金もそこまで高くありません。ただ、大学受験対策でほとんどの方が塾に通っていたと思います。

学年によって、実際のところ、生徒のカラーの差も学力の差もありました。こればっかりは、入ってみないと分かりません!
卒業生の進路実績がいいと、翌年度の受検生が増える。あまり良くないと、受検生が減る…、という現象は当然に起こっているそうです。
(だから、実績が良くなかった翌年度の受検は狙い目かもしれませんね)


実際のところ、一貫校だと中だるみもあります。それでも、大学は自分でつかみ取らないといけない。6年間ずっと頑張り続けることはモチベーションが続かないこともありますので、多少の中だるみはあってもいいのかな、と思って見ていました。(結果、ちょっと長すぎましたが…)

中学生の頃は、不登校の生徒も少数ですが、いました。高校進学とともに来れるようになった生徒もいれば、転校していった生徒も。事情はあまり知りませんが、燃え尽き症候群や、雰囲気が合わない、等が理由のこともあったのではないかな、推測しています。

つらつらと、親から見た公立中高一貫校での6年間、を思い起こしながら書いてみました。

一般的に公立中高一貫校は、自分から先生に質問に行く、など、積極的に学校や先生に関わっていく生徒さんに向いていると感じています。学校によって特色があり、雰囲気も違いますので、ぜひ実際に足を運んで、お子さんにあった学校を選んでいただきたいな、と思います!

読んでくださり、ありがとうございました。






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