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死を覚悟した、私のコロナ日記


8月13日、私は(多分)コロナになった。

8月11日に夫がコロナ陽性、夫の看病をしていて「私もこんな高熱が出るのかな」なんて思ったりしていたが、2回やった検査も陰性のままであった。ホッとしていたそんな13日の午後のことだった。


【13日】

午後にシャワーを浴びた後、今まで感じたことがないような寒気を感じた。

「!!!」

私は鏡を見た。

「やばい、目が充血してうるうるしてる……」

この症状は夫と同じであった。

「私もついにコロナになったか……」と感じて恐ろしくなった。

そんなことより、寒い。私は31度ある2階の部屋で分厚い布団をかけてブルブル震えていた。

熱を測ると38度を超えていた。

「完璧コロナくんだな」

夫が私のおでこに冷えピタシートを貼った。気持ちいい。これ開発した人にノーベル賞あげてもいいよ。

「こんなんでは、仕事できないよ……」

おはようよねちゃんから、漫画の依頼がきていたのだ。

よしペンがよねちゃんに電話をしてくれた。(この時はすごく頼りになる夫に思えた)

よねちゃんは心配してくれて、メンバーシップの「じゅんこ3と話そう会」にも「急用などありましたら、よねちゃんまで」とナイスフォローをしてくれた。嗚呼、素晴らしい友人、よねちゃん。ありがとう(泣)

夜は高熱で何度か目が覚めた。

多分飲み会でコロナをもらってきた夫を恨んでいたが仕方ない。


何もする気になれない。ぐったりしている。

嗚呼、私の人生これで終わるかもしれない、と思ったりした。

【14日】

朝起きたが、また寝た。

怠い、まだ熱がある。

病院に電話しようと思ったが、お盆で1ヶ所しかやっていない。

その1ヶ所も電話が繋がらない。

仕方がないので、冷えピタして寝る。

夕方、急に母の声が聞きたくなる。電話すると「今、忙しいの。ごめん」と切られ、絶望する。

その後私は泣いた。

高熱で体が辛くてたまらないのと精神的に参ってしまった。

誰も助けてくれないじゃん、とさえ思った。


その後、母から電話。「ごめん、ごめん。どうしたの?」母の声に少しホッとする。

「お母さん、コロナになった。今まで育ててくれてありがとう」

母は怒鳴った。「何言ってるの!? まだ若いんだから大丈夫! 頑張りなさい!」

私は「何を頑張るのさ?」と思ったが、もうどうでもよくなった。

妹が心配して、かさこじぞうのようにどっさりとアイスやゼリー、肉、オーエスワンなどを買ってきて外に置いて行った。


窓越しに「ずんこ、大丈夫!?」と言って心配してくれた。

私はこんなに気が利く素晴らしい妹がいることに気がついた。彼女には当分頭が上がらない。


【15日】

また私は、朝からしつこく病院に電話している。
9時から11時までの電話受付、午後から診療が始まるらしい。

でも、全く繋がらない。もう11回くらい電話しているのに。

諦めて、違う病院に電話してみる。案の定「お盆中は診療してないんですよ」と断られる。

「これだから田舎は嫌なんだよ」

そう呟いてスマホを置いた。

この頃はちょっと体調が良かった。
油断して、部屋の掃除などをしてしまった。

夕方からいきなり高熱になる。39度を超えている! 
そして「また夜熱が上がるんだろうか」と不安になる。

予感的中。熱は40.1度を記録した。

夫・よしペンは「もう一回測ってみな」と言った。


「ぎゃー!41度!?」

体温計は「ちゃんと挟まってないよー」の点滅だったが、私は意識が朦朧としていた。

朝、私は目覚めるのだろうか? この時「私、死んじゃうかも……」と感じた。

そういえば、姪っ子ちゃんたちが「じゅんこ姉、大丈夫?」と電話をくれたっけ。

優しい子たちよ、ありがとう。

私は幸せなオバさんです。

【16日】

「朝だ……」

どうやら、生きていたらしい。

フラフラ〜な体は相当頑張って熱と戦ったみたいで、だるさが半端ない。

トイレに行くにも一苦労。「よっこいしょ」って掛け声がないと立ち上がれない。

「よっこいしょ」考えた人にノーベル文学賞だな。

朝起きて、妹が買ってきてくれたアイス、パナップをいただく。

みなさんはご存知だろうか? パナップにはニコニコした顔がフルーツソースになっていることを。

可愛くて癒される。。。

あのニコニコフルーツソース考えた人にはノーベルニコニコで賞だな。

お昼は、妹が持ってきてくれた「盛岡冷麺」を夫・よしペンが茹でてくれた。

「盛岡冷麺ってこんなに美味しかったっけ?」
今度盛岡行ったら募金してこよう。

洗い物を夫に任せて、私はまた眠った。
夕方目が覚める。「夜が怖いよー。熱が上がるのかー」とまた泣きそうになる。

妹が再び食料を置いてくれた。嗚呼、有難い。

そして、予想通り夜に熱が上がる。でも39度くらいで済んでホッとする。

【17日】

朝から、体調が良い。
そうは言ってもまだ熱がある。

体調がいいうちに掃除をするが、すぐに電池切れ。
また寝る。

「ん? そういえば、味覚があんまりない。あれ? よしペンのトイレの後入っても臭くない!!」

ここで、味覚・嗅覚異常に気が付く。

よしペンが買ってきてくれたスーパーのお寿司に、たっぷりとワサビをつけた。
お笑い番組のように、、
それを食べてみる。

「ン? 全然平気」

やっぱり味がしない。

それ以外は元気になる。健康第一! オー! イエー!

【8月22日現在】

味覚・嗅覚はだいぶ良くなっている。
まだ酷いのは鼻声くらいかな。

皆さん、ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
コロナくんはやっぱり恐ろしいです。
油断大敵です。感染対策は引き続き行なった方がいいです。

今回のコロナくんで、健康の有難さ、友人や家族の大切さを身を持って感じました。
みんなへ。ありがとう。

コロナには、気をつけて!!



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