見出し画像

振り向けばヨム・ヘランのいる世界

「またあの人がお母さん役!?」「あー、何かで誰かのお父さんの…」「待って、思い出すから待って…」という助演俳優のみなさんのすさまじい活躍は韓国ドラマあるあるですが、私が今いちばんワクワクしている助演女優はヨム・ヘラン。(キム・ソニョンというワクワクについてはまたの機会に)

最初に見たのは『トッケビ-君がくれた愛しい日々-』でした。トッケビの花嫁ウンタク(キム・ゴウン)の意地悪すぎる伯母さん役。

画像1

「通帳出しな!」

ウンタクにとって血のつながった親族はこの一家だけなのだけど、揃いも揃ってクズ家族。ウンタクの母が遺した預金目当てで、実の姪ウンタクを借金取りに拉致らせたりとかドラマ前半のウンタクの苦難はこの人から与えられ、最終的に人間の執着、業の悲しさをこの人から知る。

次にお目にかかったのは『椿の花咲く頃』。ここでは離婚問題専門の弁護士ジャヨン役で、車の運転をしているだけで「女のくせに」と言われてしまうような田舎町オンサンの知性というべき女性。

画像2

「私にはサンプルのアイクリームで本体をあの女に…」

『トッケビ』の非道な底辺伯母とのギャップに二度見するぐらい、意識高いジャヨン。彼女の残念ポイントは、夫がバカということ。そこが好きで結婚したはずだったけど、わかりやすい夫のクレジットカードの明細をチェックして「またカメリア、カメリア、カメリア…!!」もしかして私、離婚弁護士なのにサレ妻…?という、前半は己のプライドとの闘い。

そしてオ・ジョンセ演じるジャヨンの夫ギュテというちっちゃい男の承認欲求がいろいろと引き金になるのだけど、とにかくこの夫婦のストーリーが主役級に面白い。とくに16話後半、ここぞという場面で流れる大仰でコミカルなostがこんなに気持ちいいシーンはない。男前なジャヨンにしびれる。(わたし本当にこの夫婦が好きだな…)

オ・ジョンセについてはこちらに

そして、視聴を始めたばかりの『サンガプ屋台』。人々の恨みを晴らす神霊が営む不思議な屋台。期間内に指定した回数の「恨み晴らし」をこなさないと、主人公たちは地獄行きになってしまうというファンタジーで、第1話の後半でその指令を下すため降臨した閻魔大王のお姿にわたしは噴いた。

画像3

「地獄の扉が開くだろう」

これはもう出落ちといってもいい。清水ミチコ的な…。「サンガプ」というのは「双甲」。あなたとわたし双方が甲乙の甲、どちらも同じ強い立場という意味らしいけど第1話の段階だとミッちゃん、じゃなくてヨム・ヘランが最強…!

いただいたサポートは①心と体の栄養②妄想と仮想を現実化③さらなる発信のために使わせていただきます❣