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あきらめない、韓国版『シグナル』

 そういえば昔「サイコメトラーEIJI」を愛読していた、じゅんぷうです。

『愛の迷宮-トンネル-』(2017)完走後に『シグナル』(2016)完走。この二つのドラマを関連づけて見ている韓国ドラマファンは多いと思います。

 共通点としては、

・どちらも刑事が主人公のクライムサスペンスである

・タイムスリップあるいは過去と交信でき、過去と現在の刑事が協力

 といった基本設定。ほか、取り扱う事件に韓国で実際に起きた「華城連続殺人事件」などもあれば、刑事の妻あるいは想い人を演じた女優が同じイ・シアさんだったりと比較要素は多かったのですが、見始めたらそんなことはどうでもよくなり、3日間で全16話を突っ走っていました。そして有り余る余韻に耐えきれず、ランナーズハイで日本のリメイク版『シグナル 長期未解決事件捜査班』に突入中。きっと4月公開の劇場版も見てしまいそう。

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 壊れた無線機を通じて過去の世界と交信するというトリッキーな設定がご都合にならないのは、やはり練り込まれたストーリー構成、緻密な脚本にあると思います。日本版では韓国に比べコンパクトな放送時間の関係か、坂口健太郎くんはけっこうあっさり過去との交信を受け入れた感。それに韓国版はその画面から「実際に起きた事件」という背景の空気感が重々しく漂うのですが、日本版はどうしてもフィクション感に包まれてしまうのです。橋の崩落はさすがに交通事故に変えられていましたし。

 で、韓国版『シグナル』で現代のプロファイラー、パク・ヘヨン警部補を演じたイ・ジェフンくん。韓国の俳優さんはみんな顔力がすごいですが、彼もよかった。1話で初登場したときは人を喰ったようなキャラクターだったのが、未解決事件捜査チームに配属されてからどんどん変わっていきます。

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 回想シーンに出てくる高校生時代のイ・ジェフンくんがイケメンすぎてずっと見ていたかったのですが、それよりもわたし、この人すごく好きで。

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 広域捜査隊の係長アン・チスを演じたチョン・ヘギュンさん。日本版ではいい人感漂う甲本雅裕さん。アン・チスは最初から刑事局長の犬的なポジションで、未解決チームの監視役。過去のある事件のカギを握っている、影のある役でした。何が好きって、顔が好き。韓流イーサン・ホークってことでどうでしょう。いまプロフィール見たら、よかった、自分より年上で、よかった。

 ほかにも知っているお顔がたくさん出ていました。あの人あんなことをしたから、のちにあのドラマであんな目に…と思ってしまう方々もいます(つぐないキャスティングと命名)。

 日本版の主題歌がBTS「Don't Leave Me」で、4月公開の劇場版もBTSだとか。“救い出すよ必ず 君はひとりじゃない”「Don't Leave Me」もよいのですが、韓国版のオープニング、チョン・チャシクさんの「僕は君を(나는 너를 ナヌンノルル)」が古めかしいアレンジで逆に新鮮。からみつく歌唱も、まるで過去の刑事イ・ジェハン(チョ・ジヌン)の、あきらめない魂の叫びのような楽曲です。





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