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韓ドラおじさん名鑑|キム・ウォネ

 バーテンダーになりたい。そんな夢もありました、じゅんぷうです。

『それでも僕らは走り続ける』、空目しながらも完走しました。

 親もなく何も持たざる者、だけど初めから語るべき自分の言葉をしっかり持っていたヒロインのミジュ(シン・セギョン)。友だちになるならミジュかもしれないけど、わたしはダナ(チェ・スヨン)の心の成長にグッときました。ダンエージェントのCEOで、財閥ソミョングループ会長の嫡女。ミジュには「サイコパス? やっぱりソシオパス?」と言われるほど、クールで強気な彼女の心の扉を美大生ヨンファ(カン・テオ)が、もう、バーン!と、てらいなく開けていきます。澄んだ瞳の大型犬みたいなヨンファに、みんなもれなく心を奪われるわけですね(me too)↓↓このポスターよき…

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 無神経な言動で周囲に線を引いている孤高のダナ様は、恵まれているように見えても財閥の後継としては序列から外され、さまざまな権利を奪われています。女に生まれただけで傷ついてきた。こういう目線が入るのが韓国ドラマの巧みなところですよね。ミジュと対照的に何もかも持っているようでいて欠乏しているキャラクターでしたが、そのダナの心の拠りどころが、とあるバーでひとり過ごす時間。そのバーのマスターが、こちらの方。

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 キム・ウォネさん。韓国では脇役の名品と呼ばれているお方。

 1969年生まれ。NANTAというセリフが一切ない打楽器の舞台で活躍していた方で、その経験があっての『花郎<ファラン>』での舞踏の師匠役だったのですね。『シグナル』では叩き上げの刑事らしい猫背と探るような目つき、裏金もらっちゃうような汚れ感も満載なんだけど”人探しのプロ”ケチョル先輩。どの作品のどの役でも達者で、たしかに名品。

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 わたしもこんなマスターのいるバーでゴッドファーザーを飲みたい。映画『ゴッドファーザー』公開後に生まれたウィスキーとアマレットのカクテル、ゴッドファーザー。時におすすめの本をキープしてもらい、時に映画の話でちょっとだけ弾ける。そんな夜もあるというお話。


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