星の巡り

図書館に行き返しては借り返しては借りを繰り返している。
予約本が一気に届いてしまったため大量に借りることになったが、バタバタと時間がなく読めずに貸出期限を迎える。
読めなかったため借り直しをしてまた持ち帰る。
そんなこんなを続けていたら10冊近い本が家に溜まってしまい狭い我が家がより圧迫され、誰にされているわけでもない状況による切迫感で息苦しい毎日を送っていた。

一旦すべて返してしまおうと一念発起。
現実的に読めそうな3冊を手元に残して返しに行った。
どさっと返し解放感の中、書棚を回ると気になる本が目に留まる。
クレイジーキャッツの生きた時代とその時代の写真が載った分厚い本。
その時代の流れの説明文にジェームズ・ディーンが事故で亡くなったと書いてあった。
映画の知識が著しく乏しい自分は、そうだったんだと思いながらざっと本の内容を読んで棚に戻した。

徘徊を再開。

すると今度は『伊集院光の今週末この映画を借りて観よう』という本が目に入り気になりざっと読んでみた。
TBSラジオでやっていた番組の書籍だそうで、毎週多様なゲストを招き、紹介する映画の説明を受けた後、伊集院がその映画を観て、観賞後の感想を話すという企画。

すごくおもしろそう。

初回のゲストは爆笑問題・太田光。
紹介されていたのは『ジャイアンツ』。
紹介してる内容を見ると、ジェームズ・ディーンの遺作とのこと。
今さっきジェームズ・ディーンが事故で亡くなったことを知り、その直後に読んだ本にジェームズ・ディーンの遺作を大好きな太田光が紹介していた。
これは普段映画をあまり観ない(興味がないのではなく優先順位がなかなか上がってこないのと高尚なものでなかなか手が伸びない…云々という何年もの言い訳)自分に観る機会が訪れたと、水道橋博士が言う星座かとの思いで観たい欲が高まった。
調べてみるとU-NEXTで観ることができるようだった。
日々のルーティンのような録画作業をやりくりしながら、隙間を狙っているうちに繋がったはずの星座と高揚感がやや落ちているのを感じた。

観るのだ、流れ星にしないのだとA4に書いたTODOリストの一番上に書かれた「ジャイアンツ観る」の文字は毎日日付を変えて更新中。

ようやく落ち着いた休日。
天気もよく気分がいい。
こんな清々しい気持ちの日にはワクワクと充実感に限る。
と、また図書館に向かうのだった。

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