ザ・たこさんのアイアンクローシリーズ「無限大記念日6追撃戦!」

2019年1月19日(土)

渋谷クラブクアトロで、ザ・たこさんのアイアンクローシリーズ「無限大記念日6追撃戦!」。

昨年12月の「無限大記念日6」が2018年の締めとなるお祭りだったとしたら、追撃戦は新年会的なるもの。だが、ある意味、大忘年会の様相で、終わってから「よいお年を」と言いたくもなるようなイベントであった。

あうんさん・すうじいのDJに始まり、出演は順に、pug27、赤犬、ザ・たこさん。pug27は昨年6月の高円寺JIROKICHI「ザ・たこさん×pug27」公演に続いて東京ではこれが2回目。赤犬は12月の「無限大記念日6」から引き続き登場。僕が観るのはpugも赤犬もこれが3度目だ。

ラテンもジャズも呑み込んだpugは、登場時から既にほろ酔いのメンバーもいて、渋谷クアトロでやれることの喜びが音にも表情にも態度にも出まくり、「みんなもオレたちもゴキゲンだぁ」といった感じ。客席にはメンバーの学生時代の友達がいたりもして和やかでしたね。ビリー・ジョエル「Just the Way You Are」のカヴァーもpug流でグッド。楽しかった。

赤犬は大阪の無限大で久々に観てぶっとんだんだが、クアトロで至近距離で観たら一層のバカバカしさと演奏及びステージ運びの上手さにドヒャドヒャ笑いながら感心しきり。ザッツ・エンターテインメント。とりわけナイトサパーズのお三方の動きがいやらしくも素晴らしすぎて、もう。女性客キャーキャー。客席に降りてのチークタイムもたいへんな盛り上がり。24時間テレビのパロディ的なアレで、小銭入れた瓶を持ってるあたりの芸の細かさにも唸らされました。最高だな、赤犬。初めて観て衝撃受けた人もさぞかし多かったはず。

トリは我らがザ・たこさん。笑いの面では赤犬がもってった感があったが、バンドサウンドの締まり具合と強度はやはりザ・たこさん、さすがと言えるもので、音が鳴った瞬間にやっぱこれだよなと。

セトリはネギ畑〜ラブアタック〜ロクシマ〜カッコイイ〜テーマ〜F・TENGA〜愛の讃歌〜ヤンタン〜G馬場〜ヤンタン〜ダニエルさん〜女風呂(マントショー)〜鯖PT2◆延長戦:監獄ロック(セッション)◆再延長:人生。(安藤ツイートより)

わりと久々だった気がするのが「(Make It) Funky Tenga」。お豆ポンを外し、愛の讃歌やダニエルさんをやったあたりの「聴かせる」モードも、音響の良好なクアトロである故によかった。が、なんといってもいろんな意味で凄まじかったのはアンコール、3組のメンバー全員がステージにあがった「監獄ロック」の終わりなきセッションだ。安藤さんを中心に数十人がそれぞれ見せ場を作りながら歌ったり演奏したりで、終わったかと思えばまた𠮷永さんがドラムを叩き出し、それはもう無限ループ状態。しつこいこと、この上ない。そのくどさこそが、まさしく大阪。すげえな、大阪。で、それだけで延々20~30分やってたわけが、年末に梅田ムジカジャポニカでザ・たこさんとギターパンダとナオユキのライブを観てきた友人によれば、「そのときはもっと長かった」とのこと。どんだけ~~。

というわけで、これ観て、いよいよ2019年が始まった感。今年のザ・たこさん、新作も作るそうだし、またいろいろ期待してますよ。

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