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『シン・エヴァンゲリオン劇場版』

2021年4月3日(土)

TOHOシネマズ渋谷で、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。

凄かった。凄すぎた。

この結末を想定した上で始まって展開していった物語であるはずなんてもちろんないわけだが、広げた風呂敷が丁寧に、一枚一枚残すことなく、しかも思いもしなかった形状に畳まれていく。その様に驚き、そして感動した。気が狂わんばかりの労力と情熱…というより執念で…それこそ命がけでそれをやりきってみせた庵野秀明と全スタッフたちに心からの拍手を。

誰のためでもない、庵野さん自身のための、ザ・決着。落とし前。しかも時代に応じたアップデートもなされ、「いま観てこそ」の感、大あり。特に中盤あたりの「あたたかな人間味」といった感触はこれまでのエヴァと違っていて新鮮だった。

これまでに比べると台詞で状況説明する箇所がやや多い気はしたけど、そこは時代(いっこいっこある程度説明していかないと観る者がついていかなくなっている)に対応した方策なのだろうし、実際そうしないと何が起こっているかわかりにくいところは確かにあっただろう。

終わらせるために、ここまでやって、そして本当に劇は終わった。

いやそれにしても、宇多田ヒカル曲との無限大のシンクロ率よ!!
答えはそこにある的な。

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