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石橋凌@日本橋三井ホール

2022年11月6日(日)

日本橋三井ホールで、石橋凌のツアー・ファイナル。バンドは、Gt.藤井一彦、key.伊東ミキオ、B.渡辺圭一、Drs.サンコンJr.、Vn.太田惠資、Sax.梅津和時。

お馴染みのこのバンドの演奏がとにかく素晴らしい。6人とも演奏力の高さは改めて書くまでもないが、その上で、なんというか魂がこもっている。熱い思いがビンビン伝わってくる演奏なのだ。充実したツアーだったことと、それを通じてさらにひとつになってのライブだったことが肌で感じられた。

とりわけサンコンJr.の、ロックもブルーズもソウルもいけるドラムの力強さとかっこよさ。今となっては前任の池畑さん以上にしっくりくる。

そして凌さんのヴォーカル。ロック歌手の多くは歳をとって声が細くなっていくものだが、凌さんの場合それがまったくない。若い頃よりもむしろ声量がアップしている。MCもそうだが、とにかく声がでかく、太くなっていて、驚かされる。曲によっては歌い回しが過度に感じられるところもあるっちゃあるが(そこ、好き嫌いの分かれるところだと思う)、バラードには凌さんの好きなトム・ウェイツの風味もあって、あの歌い回しだからこそ深いところに届くというところも確かにある。

2時間半で全23曲。新作『オーライラ』の10曲は全て歌った。よほどこのアルバムに手応えを感じているのだろう。ARB時代の曲は5曲。「Do it Boy」なんかやられたらどうしたって気持ちが昂ってしまうのはしょうがない。松田優作の命日ということもあり、2度目のアンコールでは「横浜ホンキートンクブルース」も熱唱。

来年、デビュー45周年。「まだ何も考えてない」と言っていたが、何かスペシャルなライブを期待したい。

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