久保田利伸@東京国際フォーラム ホールA

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2019年12月25日(水)

東京国際フォーラム ホールAで、久保田利伸。

ツアーはまだ前半なので本編の内容は書かないが、アンコールでは巨大なクリスマスツリーがステージに出現して、サンタのカッコでクリスマスソングを歌ったり、ダンサーがトナカイに扮してたりと、クリスマス感満載。それまで「今年はいつにも増してクリスマスの実感湧かないなー」と思ってた僕だったけど、そこで一気に華やいだクリスマス気分になれたので行ってよかった!

それにしても久保田さんの歌の弾力性はすごいね。まさに喉が楽器というか。喉が打楽器のようにも弦楽器のようにもなるっていう。それと全身がリズムというか、動きのひとつひとつにノリが出る。あと、場仕切り上手。観客を立たせたり座らせたりのコントロールが実に自然で巧み。やはり第一級のエンターテイナーだなと実感しました。

総体的にオールドスクール感というか、80~90年代R&Bがいまも好きでたまらないというそれが構成やらサウンドやらノセ方やらに相当色濃く出てるんだが、じゃあ古臭いかというとそんなことはなくて、かといって新しいというわけでもないんだけど、「こういうショー、こういう雰囲気、こういう一体感を」というビジョンが久保田さんのなかに明確にあって(パンフレットの松尾潔との対談でMAZEのライヴのあり方が理想だというようなことを言っていて、なるほどぉと納得)、それが完璧に近い形で実現しているからどうしたって巻き込まれるっていうね。好きな世界観を堂々と見事に表現できるひとが表現すれば古い新しいの価値観を越えていけるものなんだなー、とか思ったりもしたのでした。

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