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ウソツキ@コットンクラブ

2022年11月9日(水)

丸の内・コットンクラブで、ウソツキ(1stショー)。

今年、竹田くんひとりのウソツキとして活動が始まってから、配信では観ていたけど、ナマで観るのは今回が初めて。バンドとしてのウソツキのラストライブが昨年11月19日なので、僕にとってはそこから1年ぶりだった。

全編シンプルなアコギ弾き語り。それだけに、楽曲のメロディのよさと詞のよさに改めて気づかされる瞬間、ハッとなる瞬間が何度もあった。バンドで何度も聴いた曲もまるで新曲のように新鮮に感じられたりした。バンドで聴いていたときとは別のフレーズが耳に飛び込んできたり、残ったりもした。「ハローヒーロー」が、とりわけグッときたな。

いまはもう、ひとりでやることの面白さ・楽しさを竹田くんは感じている。歌っているときの表情やちょっとした足の動きとかを見ていて、またはMCを聞いていて、そう思った。よかった。

サポートミュージシャンを入れるとか、リズムボックスを鳴らすとか、ソロであってもやりようはいろいろある。いずれそういうやり方でライブをやることもきっとあるだろう。が、ひとりになっての最初のこの1年は、自分の歌とギターだけでどこまで伝えられるのか、どこまでやれるのか、やってみてどんな手応えがあるのか、それを自分で感じてみたかったんじゃないか。人前で歌う自分とはなんなのか、もっと突き詰めるならその意味はなんなのか、そういうことを、まずはとにかくひとりでやってみて、しっかり感じたかったんじゃないか。

もうやめようかという考えが夜中にふとよぎる瞬間もあったと話していた。「やめる」ではなく、「やる」と決断してくれて、ほんとによかった。

手探りなところはまだまだあるだろうけど、手探りだからこそ面白い。恐らく彼はそう感じているだろうし、手探りなところも見えたライブだったからこそ尚更ウソツキというシンガー・ソングライターの個性を感じられもした。

終演後、1年ぶりに少し話したんだが、竹田くんは「この先」をしっかり見ているのがわかった。ウソツキはここからどんどん面白くなっていく。間違いない。




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