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ファンタスティック・ネグリート@リキッドルーム

2022年10月6日(木)

恵比寿リキッドルームで、ファンタスティック・ネグリート。

2019年はブルーノート東京だったが、今回のバンド編成による日本公演はリキッドルームで、彼のショーはこのくらいのハコでスタンディングで観るのが相応しいことを実感。ブルーズの分野でグラミーに選ばれたりしてる人だけど、前面に出るのはそれ以上にファンクやロック的なものであるが故。この前のニューアルバムはかなり大きなコンセプトの元に作られた多彩な意欲作だったが、丁寧に作り込まれていたその作品の楽曲群をバンドは荒く(ラフに)演奏。それがむしろよかった。編成はドラム、鍵盤、ギター(マサ小浜さん)で、主役のイグザヴィアはギターを弾いたり弾かなかったりしながら歌うというあり方。ベースは不在だったが、それであれだけのグルーヴを生むのが凄い。

それにしてもイグザヴィアは長身だしカラフルな色の服も似合ってて(パンツはオレンジ)、ヴォーカリストとしての華が多大にある。動きも弾き姿もかっこいい。ファルセットや地声を使い分け、曲に応じて自在に歌い方を変えるあたりの表現力も素晴らしく、ここよりもっと大きい会場でも十分映えるんじゃないかとイメージした。その意味で、週末の朝霧ジャムも楽しみだ。

しかし客の年齢層がやけに高かったな。ブルーズってところから入ってきてる人が多いからなのかな。実際はファンク好きにはたまらんライブをしてる人だし、もっと若い人たちに観て(知って)もらいたいなぁと僕は思ったのだった。

↓今年のプロモーション来日時に行なったインタビューはこちら。



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