『ザ・ホエール』(感想)。
2023年4月9日(日)
TOHOシネマズ新宿で『ザ・ホエール』。
最後、涙がとめどなく溢れてきて、しばらく立ち上がれず。妻と感想話しつつ帰り道を歩いているだけでまた涙。どうしてこんなに自分は泣いてるのかわからなくて、その意味をずっと考えていた(まだまとまってない)。
摂食障害、宗教、クイア、家族、介護、アメリカ保守派領域の生き辛さといったイシューが盛り込まれ、偏見、受容、何より贖罪について深く考えさせられる。
舞台に向いた密室劇だが、映画だからこそ可能な演出があって、そこが見事(ネタバレるので書かないが、例えば光の使い方とか)。
純粋さがそのまま出ているつぶらな瞳も印象的なブレンダン・フレイザーはもちろんのこと(アカデミー賞の主演男優賞獲得も大いに納得)、チャーリー(=ブレンダン)を支える唯一の友人で看護師のリズを演じたホン・チャウも素晴らしい。それから娘役のセイディー・シンク。『ストレンジャー・シングス』のマックスがこんなにちゃんと女優として成長しているとは!と驚いた。
とにかく傑作。映画史に名を残すであろうくらいの。
これまでもそうしてきたつもりだけど、これを観て、これからも正直な文章を書き続けようと心に誓いました。
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