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レディ・ブラックバード@渋谷WWW

2023年1月27日(金)

渋谷WWWで、レディ・ブラックバード。

存在感も歌ヂカラも破格。ゆっくり登場した際のその出で立ちにギョッとなり、1曲目を歌い出した瞬間にもう心鷲掴みにされた。

白髪のウィッグ、黒い頭巾。その下はハイレグのボティスーツで網タイツ。(クルエラみたいな)魔女のようであり、歌声も低くディープで引き込まれまくる。が、MCとなると意外と親しみやすさもあり(彼女がママさんのスナックがあったら通いたいw)。

ジャイルス・ピーターソンは"ジャズ界のグレース・ジョーンズ"と称したが、ほかにエイミー・ワインハウス味やメイヴィス・ステイプルズ味やジャズミン・サリヴァン味やニーナ・シモン味や夏木マリ味もあるような(ないような)。

バンドはギター、ピアノ、ウッドベース。ギターのクリス・シーフリードはアルバムのプロデュースも務めている。3人とも静かながらもテクありで、大人な支え方。演奏だけだとジャズ的なのだが、レディ・ブラックバードの歌が乗るとそれはブルーズまたはソウルになる、といったあり方だ。

2023年にこんなにもディープなブルーズ/ソウルを味わえるとは……。アルバムもよかったが、ナマ歌の強さ・濃さ・深さはその比じゃなかった。いや、ほんと、素晴らしかった。

ブルーノートやビルボードライブも合いそうだが、WWWで間近で立ちで体感したからこその震える感覚も確かにあった。まだ知らない人が多いだろうが、フジのレッドマーキーとか夜めのヘブンとかに出て歌ったら、みんな絶対鷲掴みにされるだろう。出てほしい。






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