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『WAVES/ウェイブス』

2020年7月10日(金)

TOHOシネマズ新宿で、『WAVES/ウェイブス』。

これは素晴らしい!!

全編通してセリフは極めて少ないのだが、光と色彩と音楽と音響が登場人物たちの繊細な感情をあまりに見事に表現していて、ああ、これが現代の映画芸術、映画体験というものだよなぁと。

普段ここでかかるような音楽にまったく馴染んでない人だともしかすると入りづらいところもあるのかもしれないし、それ故日本での評価は分かれてるっぽいけど、どう考えても大傑作。自分的には『ムーンライト』に迫るくらいに好きだわー。

アラバマ・シェイクスの『Sound&Color』が実に印象的にかかるんだが、この曲からこの映画は生まれたんじゃないかと思えるほどにこの話を物語っていた。

♪音と色彩。この人生はかけがえのないものでもあるんだよ。
♪音と色彩。人生はただ酷くて奇妙なだけというわけではないんだよ。

さらに書くと、一昨日『MOTHER マザー』を観て深く印象に残る場面がひとつもないなと感じたんだが、昨日この『WAVES/ウェイブス』を観て深く印象に残る場面”しか”ないなとも思った。

ついこの前観て素晴らしかった『SKIN/スキン』に続いて、これもA24制作。いまこのスタジオから目が離せない!


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