見出し画像

『ドライブ・マイ・カー』

2021年9月12日(日)

吉祥寺オデオンで、『ドライブ・マイ・カー』。

傑作。
静かながらも緊張感が漲っている。
静かなだけに「声」のひとつひとつと「音」のひとつひとつが耳に残る。

劇中劇を用いた映画は数あれど、これほどそれを活かせている作品はそうそうないのではないか。

誰かといくらでも話してくなるし、あれこれ書きたくもなるが、受け取った重みに言葉が追い付ける自信が持てない。

ひとつだけ。濱口竜介監督というと、自分は『寝ても覚めても』に相当衝撃受けたし好きでもあるんだが、唯一あの映画はエンディング曲がいろいろ説明しすぎているのが残念だった。しかし今作『ドライブ・マイ・カー』の石橋英子さんの音楽は素晴らしく、わけてもエンディング曲がその人物の心情に見事に寄り添っていた。よって完璧。

「夜という時間」と「煙草の火」が色っぽいものだということを久しぶりに思い出した。

三浦透子さんがとてもいい。このひとの出演する作品をもっと観たいと思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?