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T字路s@東京キネマ倶楽部

2022年6月26日(日)

鶯谷・東京キネマ倶楽部で、T字路s。

キネマ倶楽部でふたりのライブを観るのは確か3度目か。ここ数年は東京だと渋谷クアトロがホームのような感があるが、キネマ倶楽部もすっかりもうひとつのホームになったよう。そう思えるのは、もともとキャバレーだったあの場所特有の昭和な雰囲気と作りがふたりの音楽性にぴったりマッチしているからでもあるのだが。

2階席から見下ろす形でライブを観たのだが、実際の距離以上にふたりの音楽が近く感じられるし、音も声も良く響く。いろんな意味でT字路sによく合う会場だよなと改めて思う。

それにしても今回のツアー、各地で早々とソールドアウトになっているのがすごい。コロナ禍においてもライブを休まず、リリースタイミングにはラジオプロモーションを丁寧に行なったことの成果が確実に現れているようだ。バーンと一気に…ではなく、少しずつ、でも確実にファンが増えていっている。通りすがりではなく、簡単には離れなさそうないいファンがついているようにも感じられる。

ツアーは続くので具体的に曲名を書くことはしないでおくが、オリジナル曲と先頃リリースされた『COVER JUNGLE1』収録のカヴァー曲とをいいバランスで混ぜた構成。このツアーのために仕込んだというアルバム未収録の新たなカヴァーもあったのだが、それが白眉の出来だった。その曲のオリジナルを自分はちゃんと聴いたことがなかったのだが、言葉も込みで重く深く響いた。

本編終盤はまさに怒涛の…という言い方が相応しいカヴァー攻勢で、(昭和の)「紅白歌合戦」を見終えて、今年もいろいろありました、ってな、そんな気持ちに近いものも。

次はフジロック、フィールドオブヘブン。フジでのT字路sはいつも必ずとんでもない熱量になるので、それも楽しみだ。


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