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「RISING SUN ROCKFESTIVAL 2020 in EZO on YouTube」

2020年8月15日(土)。森美術館で「STARS展」を見たあと、呑んで酔っ払って帰ってしばらくしたら「RISING SUN ROCKFESTIVAL 2020 in EZO on YouTube」が22時から始まり、それは29時までのぶっ通し配信だった。29時というのは実際のRISINGが終演を迎える時間で、つまり家にいながらその時間感覚を共有できるという粋な計らいだ。10数万人が家でそれを見て、チャット参加でその時間を共有したもよう。自分はというと酔っ払って前半であっさり寝落ちしちまったんだが、妻は5時までリアルタイムで見通して、起きて早々「終盤が感動的だったよ」と未だ興奮さめやらぬ感じで言う。ならばと昨日の朝からのリピート配信を見初め、結局2時まで見たあと、さらにもう一回のリピートで見そびれたパフォーマンスも見て補い、結局全て見た。

Superfly、久保田利伸、矢沢永吉などなど実際石狩で観て印象に残ってるものも配信で見るとまた別の感慨があったり。初めて見て、こんな凄かったのか、これはナマで観たかった、と感じるものもたくさんあったり。とりわけ凄かったのがなるほど終盤で、ナンバーガール、ドラゴンアッシュ、ミッシェルガンエレファント、ブランキージェットシティと1999年(RISING初回)出演組の映像が続いたところ……わけてもミッシェル~ブランキーの流れに興奮した。1999年の日本のロックはこんなにヒリヒリするものだったのだ。ってなことを自分も改めて思ったが、見てる多くのひとがそう思ったようで、チャットには若いひとが「この時代に生きたかった」と書き込んだりもしていた。

RISING SUN。その醍醐味はやはり夜通し踊って呑んで文字通り日が昇ったときのあの景色と空気とそこで鳴ってる音楽とそのときのみんなの多幸感溢れる顔にあったりする。そういう意味で一昨年のあの時間のヴォーカリスト10数人を迎えてのスカパラのライブは自分にとって一生ものだ。石狩のあの広大な地と、空、陽。来年はまたそれを体感できるといいなと思わずにいられない。

番組を見終わって、昼は酷暑だったのでそのままYouTubeでふたりしてミッシェルの98年の豊洲のフジロック映像やらを大音量で見直したりも。あのときもまたとてつもなく暑かったよなぁ、と記憶がよみがえってきたり。
自分の「記憶の容量」のけっこうな割合……消去したくない部分を、これまで観たライブの(自分なりの)名場面が占めている。それを再確認したり補ったりしてくれる意味で、こういう配信はいい。

今週末は過去のフジロック名場面の配信がある。ミッシェルとブランキーがヘッドライナーを飾ったそれも流れるらしい。フェスのない今年はひとまず過去のよき記憶を定着させるための年として位置付けるのがいいようだ。


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