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『落下の解剖学』(感想)

2024年2月25日(日)

新宿ピカデリーで『落下の解剖学』。

アカデミー賞で多部門にノミネートされているのも納得の面白さ。152分ある映画だが、グイグイ引き込まれて長さを感じさせなかった。とりわけ起承転結で言うところの「転」の迫力!。ベストセラー作家である妻を演じるザンドラ・ヒュラーら役者も凄いが、なんたって脚本力が凄い。

性差による不平等、子を持つ男女が互いに仕事をしながら生きていくこと、「書く」ことと暮らしていくことのバランス……。特に3つめは自分の日常とも離れていないことである故、考えさせられるところもあったりして。

見終えてスッキリなんてことは少しもなく、残るのはおもいっきりモヤモヤした気持ちだったりするのだが、そのモヤモヤを大事にしたいと、そう思わせる作品でもありました。


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