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Hana Hope@WALL&WALL

2022年11月3日(木・祝)

表参道のWALL&WALLで、Hana Hopeの2ndシングル・リリース・ライブ(初ワンマン)。

5月に「Fuji&Sun」で初めて観て惹かれたんだが、今回の初ワンマンで完全に魅了された。イノセントで、空から降り注ぐようなエンジェリックな歌声……なんだけどフラジャイルなところもあって、その癒される感じとドキドキする感じの塩梅がたまらなかった。

序盤に歌われた「Hatsukoi」という曲などを聴きながら、時が80~90年代なら坂本龍一がプロデュースしてそう(ある時期の大貫妙子とか中谷美紀とか)だなとか感じていたら、ライブ後半で坂本さんの手による中谷美紀「クロニック・ラヴ」(「ケイゾク」のあの曲ですね。「Ballet Mecanique」のタイトルで坂本さんご自身ややくしまるえつこもカヴァーしてました)が歌われて、なんか「ああ、やっぱり!」とか思ったりも。あと、終盤でYMOの「CUE」もカヴァー。

そうしたYMO的ポップサウンド意匠の曲と、ROTH BART BARONが詞曲やプロデュースでがっつり関与した広がりあるインディーフォークロック的意匠の曲がこれまでの2本柱になっていたようだが、そのどちらともサウンドデザインが異なるのが中盤で歌われた叙情的な2ndシングル曲「きみはもうひとりじゃない」と未発表曲の「それでも明日は」(映画『あつい胸さわぎ』主題歌)で、この2曲によって大きな世界にガっと踏み出した感じ。「きみはもうひとりじゃない」は加藤登紀子作詞のフォーキーなバラードで、アン・サリーっぽいテイストでもあるし、高いところで少しだけ掠れるあたりは阿部芙蓉美っぽくもある。つまり完全に僕のツボ!  大好きな世界観&歌声のありよう。


本編最後に歌われた1stシングル曲「Your Song」は季節柄クリスマスソングっぽくも響いてきたし、アンコールのウクレレ弾き語りによるビリー・アイリッシュ曲もとてもよかった。

バンドもよくて、とりわけermhoiのコーラスがさすがに素晴らしかった。最後に前に出てきてHanaさんとふたり並んだら、どこか姉妹のような雰囲気もあり。ermhoiさんの美しいコーラスがあることで、緊張気味のHanaさんも安心して歌えたってところ、あったんじゃないかな。

いやもう、すっかりやられちゃった。アルバムも楽しみだし、またライブがあったら絶対に観に行こう。

(終演後、近くにいた30代くらいの女性が友人に「彼女を見てると、自分がすっかり汚れてしまった感じに思えちゃって」とか話してたのも妙に印象に残りましたw)


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