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Char@かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール

2021年2月27日(土)

かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールで、Char。

12月の中野サンプラザはチケット即完で獲れなかったので、かなり楽しみにしていた公演だった。コロナ禍以降では、9月に国際フォーラム ホールCのSLOW LIVEでアコースティックセットを観たが、単独のフルを観るのはだいぶ久しぶり。

Charを支えるメンバーは、澤田浩史 (Bass), 小島良喜 (Keyboards.), ZAX (Drums)。The BONEZ/Pay money To my PainのZAXが叩くようになってから観るのはこれが初めてだったが、余裕綽々のベテランしーたかさんとはまただいぶ違って、熱さをストレートに出しながら、弾いて歌う者(=Char)と一体になるのだ、という気持ちを大きく感じさせるプレイで好感が持てた。息子と同世代の若手とやることでCharのプレイも若々しくなる、そんな作用もあるのだろう。

着席でじっと聴くということもあって、それぞれの楽器音とバンドアンサンブルの凄さがダイレクトに伝わってきた。ああ、このギターの音を聴きたかったんだ。と、序盤から嬉しさが込み上げてきた。小島さんの鍵盤音は、さんざん聴いてきた曲にも新鮮な輝きをもたらし、ときにCharのギターと共に歌っているような聴こえ方もした。

前半はやや渋めの曲も混ぜつつ聴かせ、中盤から一気にドライブさせて後半で爆発させる。そしてアンコールで誰もが知ってる有名曲を立て続けに、という構成。アンコールであのお馴染みの曲が始まった途端に多くの客が次々に立ちあがってノリだした。声を出す者もいた。基本的に声出し禁止のはずだったが、気がついたら自分も立って歌って叫んでいた。「初めてロックを意識したのは思わずラジオのボリュームを上げていたその瞬間だ」という言説があるが、それとよく似た衝動であり本能だ。ロックコンサートってそういうものでしょ?!

♪これがなくちゃ〜 生きていけない こんなオレに〜 したのはChar あなたですから。

アップルジュースと同じように、こういうロックがなかったら生きていけない、生きてる喜びを感じられない。よね?!

いまやりたい曲をやってバンドアンサンブルの妙も味わわせながら現在進行形の姿を見せる側面と、みんなの聴きたい曲でみんなを楽しませる側面。Charはいつだってそのバランスが絶妙なんである。と、そんなことも思った最高の2時間強。

いやそれにしても、毎年新しくて面白い音楽が次々に生まれるというのに、こうして今も(聴きだしてから43~44年くらい経つのに)Charの鳴らす音にこれだけ興奮できるんだから、よっぽど自分はあの音が好きなのだな。っていうのもあるし、アップデートを怠らないCharって偉大だな、というのも感じるところではあるなー。

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