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THE FOOLS FILM&SESSION@新宿ロフト

2022年10月2日(日)

新宿ロフトで、THE FOOLS FILM&SESSION。

1部が10年越しで遂に完成したフールズのドキュメンタリー映画の初上映で、2部が生き残ったメンバーたちと過去メンバー及び仲間たちによるライブ。⁡

⁡⁡高橋慎一監督による映画『THE FOOLS 愚か者たちの歌』は、待った甲斐ありの素晴らしい出来映え。ロックンロールは生き様だなんて、⁡そんなの死ぬほど古臭い言い方だけど、これを観たらもうそうとしか言えなくなる。伊藤耕と川田良。くっついて、離れて、くっついて。惹かれあって、嫌いあって、好きあって死んでいった、そんなふたりのバディ・ストーリーを軸にした破天荒でロマンチックで笑っちゃうし呆れもするけど切なくて泣けてくるロックンロールムービー。ズシンと重たいものがありました。

伊藤耕とはどんな人間だったのか。川田良とはどんな人間だったのか。フールズとはなんだったのか。これを観ればよくわかる。

「(耕は)いつだって弱い者の味方だった」。マーチンさんも耕さんの息子さんもそのようなことを言ってたが、ああ、そうだな、そういうところで江戸アケミさんとも合ったのかもしれないな…と思ったりもした。

映画は来年公開のようだ。フールズを知らない人にも観てほしい。

2部のライブもよかった。江戸アケミのTシャツを着たじゃがたらのEbbyさんは「今日はアケミも連れてきた」と言った。Nobuさんは亡き者への思いもフールズの曲のなかで歌い込んだ。葬儀で自分がフールズを継ぐと言っていた福島さんは、最後に「次は…あるのかな」と言って笑った。そしてフールズ初代ベーシストのカズさんはひとりで歩くのが困難そうで身体を支えられて登場したのだが、弾き始めたらやっぱりカズさんの色っぽい音のベースだった。伊藤耕、川田良、それにたくさんのメンバーたちがもう亡くなってしまったけど、ステージにいるみんなが亡き者たちの魂がそこにあるのを感じながら演奏しているようだった。ロックンロールってこういうことだよな、と思った。


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