『アントマン&ワスプ: クアントマニア』(感想)

2023年2月17日(金)

日比谷TOHOシネマズで、『アントマン&ワスプ: クアントマニア』(IMAX・3Ð)。

これは、はっきりと賛否分かれますね。これから観る人の期待を削ぐことになったら申し訳ないけど、僕はノレなかったなぁ。

アントマンはアベンジャーズのなかでもなかなかいいキャラだと思っているんだけど。あのキャラのよさが活きるのは普通の現実世界だと僕は思うんですよ。だけど今回はほぼ全編、量子世界。1作目、2作目とはベツモノ感。ほぼほぼCGの世界で、画面が暗くて、あの背景映像自体に途中で飽きちゃった。これ、アントマンを使ってやるべきことなのかなぁ？っていう。別の誰かでやったらよかったんじゃないかなぁ?っていう。スター・ウォーズじゃないんだからさぁ っていう。

マルチバースもたいがいにせえよ、という感じ。

いちおう、家族愛とかそういうのもテーマっぽく入れこんではいるんだけど、いかにも表層的で、とってつけた感があって。俳優さんたちはみんなとてもいいんだけど、クレイジーなジョークが空回りしまくりで、あれはとにかくジェフ・ラヴネスの脚本がダメなんだと僕は思う。

とりあえずフェーズ5の始まりのエピソードとしての役割は果たしていたと思うけど、自分としてはマルチバースで引っ張られることに正直もう飽きてきちゃってて。早くマルチバースに方をつけてくれないかな、と思ったりも。

ドタバタした悪ふざけはもういいから、フェーズ2や3の頃のようにストーリーに芯があってシリアスで重みがあってしびれるやつをそろそろ出してほしいんですよ、MCU。

と、僕はそう思ったんですが。でも全編量子世界だったから最高。CGが最高。スター・ウォーズが好きだからこれも最高。マルチバースだからこそワクワクさせられて最高。という人もいるはずで、要するに好みの問題。ノレたかノレなかったかってことですね。さあ、あなたはどっち?