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オカモトコウキ@渋谷WWWX

2022年6月5日(日)

渋谷WWWXで「RED SPICE vol.5 Supported by Ruby Tuesday」。
オカモトコウキくんのバンド編成ライブを観に行った。

⁡O.Aは初めて観る(初めて知る)東京少年倶楽部。がむしゃらなヴォーカルは若さのかたまりといった感じ。青春期特有の厄介でグツグツ煮えたぎった熱情やらを歌に込める。憧れの対象だった人たちと同じステージに立てていることの喜びを素直に伝えるMCも好感持てた。ギターの女の子の弾き姿と演奏力がクール。かっこいい。彼女の存在感が際立っていた。


そして、オカモトコウキくんのバンド。新しいソロアルバム『時のぬけがら』(←傑作。この1~2ヶ月で僕が最も繰り返し聴いた作品)のレコーディングメンバーからなる4ピースバンド(オカモトコウキ、大林亮三、栗田祐輔、カール・グッチ)で、このバンドでライヴをするのは初めてだそうだが、ツアーで数箇所回ってきたんじゃないかと思うくらいにいいグルーブが出まくっていた。息の合った大林亮三とガール・グッチの太いリズムに加え、そこに乗るGlider・祐輔くんの鍵盤音がまたグルーヴィー。GLIM SPANKYのアコースティックセットのライブ時にも彼が加わると途端に曲にグルーブが加わるのだが、鍵盤弾きとしての彼のそのよさがこのバンドでも大いに活かされていたし、コウキくんはといえばその最高のバンド音を感じながら思いきり自己解放してギターを弾きまくっているという印象だった。

大林亮三との共作による『時のぬけがら』のレアグルーブ味ある曲に始まり、2曲目「蜃気楼」では早くも渾身のギターソロを。前作『GIRL』の名曲「LETTER」なども混ぜつつライヴを展開し、「大事な曲」だと言って歌ったスローの「SMOKE」では祐輔くんのピアノとコウキくんの柔らか切ない歌が重なってグッときた。


後半では、初期ルースターズの「恋をしようよ」のカヴァーも。OKAMOTO'Sでも初期にこの曲をやっていて、へえ~、僕の世代がかつて夢中で聴いてたこういう曲をいまの若いバンドがカヴァーしたりするんだなぁと思った記憶があるが、今回の唯一のカヴァーとしてこれを選ぶのだから、コウキくんも相当思い入れがあるのだろう。この曲と、続く『GIRL』収録の「いつもこんな」は、パーンと弾ける軽快爽快ロックンロールといった感じで、レアグルーブ~ファンク感強めの『時のぬけがら』にはなかった彼のロックサイドが見えて、それもよかった。

なにしろ、またライブを観たい!という気持ちにさせる4人バンド。このバンドでフェスとかにも出てほしい。

トリのおとぎ話はワケあって観ることができず。またの機会を楽しみにしよう。

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