見出し画像

【読書レポ#1】20代から身につけたいドラッカーの思考法

はじめに


■この本をおすすめする理由
職務経験が浅く
「何が正しいかわからなければ正しい妥協もできない」
「知識がないので、行動する際の判断基準がわからない」

という悩みを抱えている若い方々へ
経営の必要なものを学び理解することで、自分がどう会社で働けばいいのか?という意識が変わるきっかけになる本です。
上司に言われたことはきっとこういう背景があるから言ったんだろう、ということが理解できるようになると思います。
また、会社において【現在の業績づくり】と【将来の準備】を同時にする方法をこの本を通して学べます。

※これはわたしの内容の備忘録程度のものなので、読者用に作ったわけではありません。「へえこんなのあるんだ~面白そうだから読んでみよう」程度に思っていただけると嬉しいです。

■今回取り上げた本
20代から身につけたい ドラッカーの思考法

①ドラッカーの思考とは?

▼体系的な学習をしつつ、実際の実務経験から学んでいく
情報の流通が早くなり、より専門的な知識を要する仕事が増えたため、常に勉強しなければならない時代。
そして体系的な学習をしっかりアウトプットする実務経験も必要。

▼社内の上位20%を狙う
終身雇用の時代は終わり。自分の雇用は自分で守っていかなければいけない時代。
また、会社という組織における自分の活動は、社会の評価がない努力は無駄。社会的な資源(ヒト・モノ・金/時間)を費やす価値があるのかもう一度振り返ってみる。
また、若いうちから自分の信念をもってしっかり自己主張することが何より大切。

▼経営では「現在」と「将来」の両方の利益を追う
【現在の利益の計上】と、【将来への投資】の相反する2つのことをバランスをみて行うことが経営。

※主に以下のビジネスチャンスがある。
・強みを強化してビジネスに
・弱みをチャンスに変えてビジネスに
・原因は起こっているが影響が出てない事象をビジネスに

※そのチャンスを以下に分類する。
・改善的なチャンス
・付加価値的なチャンス
・革新的なチャンス

②マーケティングで大切なこと

▼会社は、利益で社会に還元しなければならない
会社は、社会資本(ヒト・モノ・カネ)を使っているので、利益で還元しなければならない。
・市場が求める商品を提供し
・成果としての利益を出し続けること
以上の2つが最大の社会貢献。

▼とはいえ、会社の目的は、お客様の満足を提供する仕組みであり、それを採算に乗せるのが経営
会社は営利組織ではない。「誰に何を提供するのか」がビジネスの目的。
そこの本質を忘れて、利益の最大化を図ると会社は衰退する。
お客様がいないと会社は成り立たないのだから、お客様を満足させなければならない。もっというとお客様の不満や不安を解消する仕組み・サービス・商材を提供しなければならない。
「売る仕組み」ではなく「売れる仕組み」を作らなければならない。
その仕組みから利益がでるよう採算に乗せるのが経営者の仕事

▼常に現場に出て、どんな現象が起こっているのかを見て事実を把握することが大事
社内の過去のデータのみをもとに次のアクションを起こすのではなく、まだ定量には現れていない現場で起きている定性的な変化を感じ取ることが何よりも大事。

▼マーケティングとはお客様から事業全体を見る思考法
市場調査はマーケティングの手法の1つに過ぎない。
大切なのはお客様の声に謙虚に耳を傾けること。お客様と市場を知っているのはお客様だけだと思った方がいい。会社の思う「良い商品」とお客様の思う「良い商品」の定義は異なり、結局買ってくれるのはお客様なのだから、お客様の目線で物事を考えないと意味がない。

▼イノベーションは、新しい経済価値を生み出す行為のすべて
イノベーションとは狭義では技術革新の意味だが、新しい経済価値を生み出すすべての行為がイノベーションと言われる。

③戦略の立て方

▼過去にとらわれない
過去と現在では状況が異なるから、「昔はこうだったから」「昔これで成功したから」という理由で何かを決定しない。
お客様の変化するニーズに答えることが大事。

▼戦略とは捨てる勇気
経営資源には限りがある。
したがって見込みのない事業、競争優位性のない事業は撤退し、選択したものに経営資源を投下することが大事。
他社と比べて【飛び抜けた強み】があると強い。

▼プラス思考とマイナス思考を活かす
プラス→チャンスを拡大させる
マイナス→リスクマネジメント+弱みを転換できるチャンス(「困った」を解消するのがビジネス)

▼「すでに起こった未来」を探す
ビジネスチャンスとなりえる変化は様々なところで起きている。
・市場と事業のミスマッチ
・プロセスニーズ(例:Amazon)
・業界や市場の変化(例:電気自動車)
・人口構造の変化(例:ベビー用品)
・消費者の認識の変化
原因が発生してから市場が構築されるまでにタイムラグがあるので、テレビやネットを通じて原因が発生しているけどまだ市場が構築されていないものを観察する週間をつける。

▼競争戦略
・総力戦:真っ向からぶつかり合う
・創造的模倣戦略:競合他社をある程度模倣
・企業家的柔道戦略:使われていない技術を使って市場をシェア

▼市場戦略
・専門技術戦略(例:自動車部品など)
・専門市場戦略(例:コンビニ)
・関所戦略(例:試験薬)

▼市場や商品の意味を変える戦略
・価値創造戦略(例:カロリーメイト)
・価値の意味を変える戦略(例:コピー機レンタル)
・事情戦略(例:クレジットカード)

戦わずして勝つ、もしくは勝てる相手と戦うことで市場優位性を獲得できる。

▼市場は作り出すものだけど、ビジョンは変えてはいけない
お客様のニーズは変化するから常に市場も変化する。企業はそれに順応していかなければならない。お客様は誰で、どこにいて、何をもとめていてどうやって到達するのか?を考える必要がある。

一方で会社のビジョンは変えてはいけない!!!

▼戦略で重要な3つのこと
・経営環境:どのようなチャンスがあるか?
・事業目的:何が価値あるチャンスか?
・自社の強み:
→これらを踏まえて、「最大」ではなく「最適」を目指すことが大切。

市場の細分化(セグメンテーション)と市場の地位(ポジショニング)を得ることが成功の必須条件である。

また、戦略のPDCAを回せる仕組みを作り、不要なことは破棄し、潜在顧客について知ることも大切。

④目標管理

▼目標設定をしてからスタートする
主体的に目標に貢献する仕組みが必要。計画(目標)と実行は必ずセット。
オーケストラで指揮者が指示しながらも各パートの楽器隊が専門スキルをもって自分なりの演奏を奏でる構図がベスト

目標は売上のみではなく、その売上を達成するために具体的に何をすべきなのか?定量定性面の両軸+フェーズに応じた先行目標を立てる。

▼イノベーションは仕事
イノベーションは単に技術革新ではなく、新たな利益を生み出すためのすべての行為です。
イノベーションをおこすためにやるべきことは・・・
・チャンスを分析する
・すべてのことに好奇心をもって観察する
・商品やシステムをシンプルなものにする
・小規模ではじめる
・市場をしっかり吟味して優位性を狙えるところを目指す

⑤マネジメント

▼やる気がある仕組みを作る
・高い水準の仕事
・自己管理に必要な情報の提供
・決定への参画
→責任を要求し達成感をもたらす

やるべきことをしっかり日頃から行い、成果を残していればそれがリーダーにゆくゆくはなる。(オーケストラの指揮者兼作曲家)

▼「貢献し合う関係」を作る
・相手にわかる言葉を使う
・関心をもってもらう話し方をする
・何を要求しているかを相手にもわかるように伝える
・相手にわかるような共通言語を持つ

▼自分が正しいと思わないで
仮説を立てて検証し、自分の言っていることが本当に正しいのか考える

▼会議を生産性のある時間にするためには
・会議の目的を明確化する
・参加者は必ず意見を述べる
・会議の目的を果たすため、貢献に焦点を合わせる
・会議の前に内容を伝えて準備する
・決定事項は関わる人全てに通知する

▼意思決定の6つの手順
・問題の分類
・目的の明確化
・複数の解決策の提示
・実行手段への落とし込み
・徹底的な実行
・結果の評価

⑥イノベーション

▼イノベーションを起こす6つの手順

・ビジョンと目標をもつ
・継続的な勉強の方法を知る
・自分の仕事の評価を仕事の中に組み込む
・目標や行動を記録して結果と比較する
・新しい仕事が要求するものを徹底的に考える
・自分の成長と人事に自分で責任を持つ

今すぐできることは自分から提案して小さな成功体験を作る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?