応援されるアイディアの研究~#テテマーチ勉強会レポ~
今回は、6/25に開催された、テテマーチ勉強会のレポートを共有いたします。
今回のテーマ:応援されるアイディアの研究/電通の明円卓さん
※御本人に許可をいただいてスライドの使用、情報の発信をさせていただいております。
▼今回1番大事なこと:「応援されるアイディアが一番支持される。」
SNSは「いかにユーザーから応援してもらえるか」を意識して施策を設計する。
ユーザーの応援の仕方とは?
Twitterであれば、リツイートかいいねをする。
→現在のアルゴリズムで他人の「いいね」したものが自分のタイムラインに残っている。
↓
いいねがタイムラインに現れるような仕様になったというのはどういうことか?
いいねが集まる投稿が自然に色んな人のタイムラインに現れるようになった。
↓
つまり!「応援されるアイディア」=ユーザーからいいねを獲得できるコンテンツであれば良い!
▼「再現性」が広告は大事!どういうロジックでコンテンツが作られているのか分析してみよう!
・・・どういう思考でこのコピーにたどり着いたのか?という点について深ぼることが大切。
【応援されるアイディアに必要な大切な三要素】
①好き
「仲の良さ」自体が支持される時代。
例)嵐、サンドウィッチマンなど
人の意見は否定できるけど「好き」という感情は否定できない。
例)
「わたしは〇〇が1番のサービスだと思うんだよね」→あなたは「それはちがう」と否定はできる
「わたしは〇〇が1番好きなんだよね」→あなたはこれは否定できない。
シンプルに、「このコンテンツ好き」という感情を沸き立たせる投稿は反応が◎
②超をかし
すごいな~おもしろいな~という感情にふれるものは反応が◎
③困ってます
SNSは
・困った人に優しい
・上から目線の人に冷たい
→SNSは、上からではなく下から出るのが◎
例)ポッキーの日に対抗したプリッツの広告https://twitter.com/pretzjp/status/796918053980123136?lang=ja
→この投稿はなぜRTされているのか?なぜいいねが集まっているのか?理由を分析して考えて見てください!
▼カンヌで評価されたsocial influence。
アメリカで社会現象にもなったウェンディーズの広告事例
「ウェンディーズは冷凍肉をつかいません」という点を訴求した広告例
(下記URL)
https://www.gamespark.jp/article/2018/12/01/85688.html
→CMが、SNSなどを巻き込んで爆発的に広がったりするので、マスクリエイティブを作っているディレクターはSNS上のムーブメントをしっかり理解するべき!
▼キーワードはBrand purpose/Activism
ブランドの社会的役割(=brand purpose)を理解した上で、行動まで起こすことことが大切!(=activism)
例1)記事を書かない新聞社
新聞社のミッションが何かを考える。
新聞社のミッションは記事を書くことではなく、物事を伝えること。
新聞社が記事を書かないという事実=何か大きなことが伝えられるのでは?
例2)世に安全性を実現しようとするVOLVO
VOLVOの安全な車の社会を提供しようとする。
http://www.volvictory70.com/volvo-cm/
例3)ゼクシィ「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」
https://www.advertimes.com/20171207/article262533/
ブランドが目指すべき姿を一緒に構想して最適な提案と選択をすることによって、応援されるアイディアができるはず!
▼川又所感
ブランドの社会的役割を理解して、人を動かす広告を作るという点が印象的でした。
たとえば今年の3月に「就活のパンプスで靴ずれした」というツイートがバズった直後に・・・・
https://tr.twipple.jp/p/40/1562c0.html
バンドエイドが靴ずれしないためにスニーカーを発売したという事例があったり。
https://www.band-aid.jp/campaign/sunikatsu
上記の投稿に影響を受けて発売したという因果関係があるかはわからないけれど、目先の利益にとどまらず、ブランドの社会的役割を考えて製品を作るないしはコンテンツを発信することで、企業の社会貢献を我々消費者が肌で感じることができるし、ブランドに対するイメージもだいぶ良くなると思う。
我々もPRを考える際は、サービスを説明しよう、商品の良いところを言おうということばかりに重きをおくのではなくて、そのブランドの社会的役割が何なのか?を把握してその役割を全うできるようなコンテンツを企画設計していかないといけないと思った。
明円さん、非常に勉強になりました、ありがとうございました!!
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