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ツバメとTsubame

 この前の投稿で全く自己紹介をしていなかったため、今回やらせていただく。

僕は東京の大学に通っているもので、編集長の高校の友達だ。編集長に誘っていただいて記事を書いている。僕の記事では熟語やイディオムの語源などを紹介しながら世界の歴史やうんちくを紹介していきたい。

 

では今日の本題に入っていく。

漢文が得意だという人はだいたい「漢文なんて英語と一緒だから」みたいなことを言う。実際文法構造や語順が英語と中国語では似通っている。高校の国語の授業では両者とも狩猟民族が用いた言語であったから重要な情報を前において緊急時にも伝わりやすいような構造になっているのだと習った記憶がある。(諸説あると思います)

しかし似通っているのは文法構造だけではない。単語の成り立ちで似通っているものもある。今回は「嚥下」と「swallow」と言う言葉を例として紹介したい。

「飲み込む」という言葉を難しくいえば「嚥下(えんげ・えんか)する」という。食物を飲み下すことという意味である。この「嚥」という文字は口へんに燕という文字をくっつけたものだ。つまり昔の中国人は人間が食べ物を飲み込む様子を見てツバメを連想してこの単語を作ったということだ。

変わって「swallow」という英単語がある。名詞では「ツバメ」、動詞では「飲み込む」という意味になる。英語を使う民族も人間が何かを飲み込む様子を見てツバメを連想していたということだろう。

ユーラシア大陸の西にいた民族と大陸の東に住んでいた民族が同じ情景を見て同じことを連想したというのは大変興味深い。遠く離れた場所にいたとしても人間ならそんなに感じ方や考え方は変わらないのだなあと考えるきっかけとなった。

国同士を見た時に地理的に離れている、もしくは政治・経済的に対立しているなど、共通点を見出すことが難しいと思えることも多い。そんな時だからこそわざわざ共通点を見つめようとする天邪鬼のような姿勢もまた重要な気がする。

(かなり久しぶりの投稿になってしまいました😭 編集長ごめんなさい🙇‍♂️)

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