今日は何の日?『4月25日』
こんにちは
JunJunです。
気がついたら上着も不要なくらい穏やかな気候になりましたね。
花粉がなければ春は最高の季節だと思います。
そんな、夏も近づきつつある4月25日に起きた出来事を振り返ります。
JR福知山線脱線事故
2005年の4月25日9時18分頃、JR西日本の福知山線で発生した事故です。
107名が死亡、562名が負傷という、悲惨な事故となりました。
事故現場は半径304mのカーブとなっており、スピードも出やすくなっていて『魔のカーブ』とも呼ばれているそうです。
この事故の後、ATSと呼ばれる速度照査機能が追加されたり、制限速度が下げられたりと、様々な対策がされたようです。
しかしながら、事故の本質に迫ると、そもそもの問題はそこではないというのが見えてきます。
関西はJR以外にも私鉄が沢山存在しており、常に競い合いの状態です。
そのため、少しでも他の路線よりも上へという思いから、路線のスピードアップに意識がいってしまい、安全性が犠牲になっていたと言われています。
更に悪い体質として、運転士に対して、懲罰的教育が日常化しており、そのプレッシャーがダイヤ遅れを取り戻すためのオーバースピードを引き起こし、結果として今回の脱線事故に至りました。
脱線した電車は、事故直前の駅でオーバーランもしており、通常の精神状態を保てていなかった可能性もあります。
やはり、ミスを責めるという体質からはいいことは生まれませんね。
こういう体質が日本の企業には根強く残っているので、根絶の方向に動いてくれるといいと思います。
最近読んだ本で興味深いものがありました。
『失敗の科学』というタイトルですが、医療業界と航空業界を例に挙げて、ミスの扱い方でここまで変わるということが書かれています。
その中で印象的だったのは、ミスを懲罰制にすると、ミスを隠蔽し報告しなくなる傾向がある、また、ミスを恐れるがあまりに、余計にミスを誘発するという点です。
今回の列車事故もまさにそういう風潮から生まれたといっても過言では無いでしょう。
色々考えさせる出来事でした。
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