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池田晶子を読む

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池田晶子から学ぶ 善く生きるということ。
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#人生

何のために生きるのか

この人生、何のために生きるのかとは、生きている限り避けられない問いではありましょう。それは人間にとって最も根源的な問いであって、だからこそこんな問い、人に問うて答えが得られるものではない。根源的な問いほど、自ら問い自ら答える以外はありえないのです。もしも本当に答えをえたいのであれば、生きている限り一度は必ず自らに問いかけてみるべきでしょう。「私は食べるために生きているのか、生きるために食べているのか」 さて、本当に楽しい人生はどっちだと思いますか。 『人生は愉快だ』 池田

わかる力は愛である

「分かろう」という意志、これは何か、言うまでもない、優しさである。わからないものを分かろう、自分ではない他人を分かろう、この創造的努力のまたの名は、他でもない愛である。愛のない人には分からない、愛のない人が、分かっている以上のことを分かることはあり得ない。なぜなら、最初から、分かる気がないからである。分かる気のない人に、なぜ分かる訳があるか。愛していないものを、なぜわかる気になれるか。わかる力は愛である。得てして人は気づいていない、真の知力とは、愛する力であることを。 『残

平和は善で、戦争は悪か

戦争に反対すると、、口で言うのは簡単だ。起こっている戦争に加担するのも簡単だ。難しいのは、そもそも戦争とは何なのか、なぜ人は戦争するのかということについて、どこまでも深く見抜いていくことだ。考えることだ。考えるほどに、いろんなことが見えてきて、君は考えるのをやめられなくなるはずだ。それでいいんだ。それは、平和は善で、戦争は悪だと思い込んでいるよりも、はるかに賢いことなんだ。 「14歳の君へ」 池田晶子