路上アンケートで逆ナンされたら恋愛商法詐欺だった話(9)
2024年これを書いている現在。
例のホームページはもうなくなっているようだ。
Googleマイアクティビティから当時の検索履歴を調べ住所は特定したが、Googleストリートビューで確認したところ、少なくとも2017年9月から2023年10月までは僕の見覚えのある外観である。
住所やビル名から当時のテナントを調べようとしたが、見つからなかった。
調べ方を調べると、直接見に行って看板を見るか、ビルのオーナーに問い合わせるしかないらしい。
それはさすがに面倒だ。
試しにMの番号にSMSを送ってみたが解約済みのようで送信できなかった。
店自体がまだやっているのかはわからないが、もしもうやっていないのであれば、あの店でネックレスを買った人達は泣き寝入りするしかないだろう。
見せてもらったH&Cのダイヤは本物だったようだが、実際に被害者が買うのは本物だったのかどうかは個人的には気にならないでもない。
もしかすると被害者は今も返済に苦しんでいるのかもしれないが、申し訳ないことに今の僕にとってはすでに過去のことだ。
自ら敵地に乗り込んで何してんだって思う部分はあるが、正直楽しかった。
語れるネタがあるってのはいいもんだ。
いろんな偶然が重なった。
たまたまあの店がまだ存在していた時期に、たまたま僕が出社していた日に、たまたまMがあの駅にいて、たまたま僕が話を聞く余裕があって、たまたま夜電話できる環境にいて、たまたま新たな出会いに前向きだった。
僕が在宅で仕事をしていたら、Mがあの日別の場所に行っていたら、僕が彼女と別れそうなタイミングじゃなければ、こうはなっていない。
僕もあそこで購入してしまっていればそれはそれでおいしい経験になったかもしれないが、会社名聞いただけであの反応じゃあどの道そんな平行世界は存在し得ない。
記者でもなければ通報するわけでもない。
営業妨害をしようという意思は僕にはなかったのだ。
純粋に客として、質問したらこうなっただけで。
まったく、何があるかわからないものだ。
まあ、悪くない人生だった。
ホームページはないが店の場所はわかる。
当時の詳細なメモも残っているし、偽名だろうけど名前も控えている。
それらをすべて、ネットに晒そうと思えば晒せる。
でもまだ詐欺と決まったわけではない。
営業の仕方は個人的な倫理観ではアウトだが、会社名を隠していたのは悪評を立てないためと言われればまあ、納得できないことはない。
いや公にできない営業の仕方してる時点でアウトなんだけど。
それでも、もしまだ営業していて、ちゃんと僕が受けた説明の通りに指輪を作っているのだとしたら、詐欺ではないことになってしまう。
が、実際に詐欺だったのかどうかなんて今の僕にはもうどうでもいいのだ。
面白い体験をしたってだけで、僕の中でこの話はもう終わっている。
これを読んだあなた。
どうか真相を暴いてください。
それだけが私の望みです。
なんてね。
路上アンケートで逆ナンされたら恋愛商法詐欺だった話
〜完〜
https://www.telnavi.jp/phone/08096461928
https://www.jpnumber.com/mobile/numberinfo_080_9646_1928.html
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