Chatbot UIをローカル環境で試す
こんにちは!フルスタックエンジニアをしている会社代表のMIです。
前から気になっていたChatbot UIを最近ようやく試してみました。このプロジェクトは、様々な生成AI APIモデルをローカル環境で簡単に試せるオープンソースのユーザーインターフェースを提供しています。
LibreChatとの違い
生成AI関連のオープンソースプロジェクトをいくつか調査する中で、LibreChatが特に優れていると感じ、実際にChatbot UIより先に使ってみました。Dockerがあれば簡単にセットアップできる点は魅力的でしたが、コードの可読性という観点では、Chatbot UIの方が個人的には理解しやすいと感じました。
LibreChatはバックエンドにNode.jsとMongoDBを使用し、フロントエンドと完全に分離されているのに対し、Chatbot UIはNext.jsのAPIルートを活用した構成になっています。Next.jsに慣れている私にとっては、この構成の方がコードの流れを追いやすく感じました。
個人的な用途ではChatbot UIの機能で十分であり、コードの理解や将来的なカスタマイズの容易さを考慮して、Chatbot UIを使用することにしました。
Chatbot UIの使い始め方
詳しくはLocal Quickstartをご確認ください。以下に、MacOS環境での導入手順を簡潔に説明します。
1. リポジトリのクローン
git clone https://github.com/mckaywrigley/chatbot-ui.git
cd chatbot-ui
2. 依存関係のインストール
npm install
3. Supabaseのセットアップ
Dockerをインストール(https://www.docker.com/products/docker-desktop )
Supabase CLIをインストール
brew install supabase/tap/supabase
Supabaseを起動
supabase start
4. 環境変数の設定
.env.local.exampleを.env.localにコピー
cp .env.local.example .env.local
必要な値を取得
supabase status
.env.localファイルに値を入力
5. SQLのセットアップ
supabase/migrations/20240108234540_setup.sqlファイルを編集
project_urlとservice_role_keyの値を更新
6. アプリケーションの起動
npm run chat
これで、http://localhost:3000でChatbot UIにアクセスできます。バックエンドGUIはhttp://localhost:54323/project/default/editorで確認できます。
セットアップ後は、ユーザー登録を行い、使用したいAPIキーを入力するだけで使い始められます。ChatGPTと同様のユーザーインターフェースで、様々なAIモデルを試すことができます。私は現在、主に無料で利用できるGemini APIをメインに使用しています。
Chatbot UIは、ローカル環境で様々なAIモデルを簡単に試せる優れたツールです。ChatGPTに似た使いやすいインターフェースを提供しながら、複数のAI APIを切り替えて使用できる柔軟性が魅力です。