建築芸術家 フランク・ゲイリー建築作品の内面的世界観と表現意図の考察
■表現意図・テーマとアイデア・コアコンセプト考
高橋順一 2024年5月17日
イメージとデザイン : 建築における動的表現への挑戦
ゲーテは「建築は凍った音楽と定義した。」が、ゲイリーはアイデア・ドローイングから動的なアクション・ドローイングであり、音楽的であると感じる。メタファーとしては世界的なヨットレースのアメリカズカップに見る、
ヨットの大小さまざまな帆・セールの組み合わせのイメージである。ヨットのを動力は風である。風を目一杯にはらんだ帆は美しい形状である。
建築でこの形状を構造と構成は、極めて複雑な金属とシェル構造の躯体と錆びない光り輝く金属という皮膜や、透明な素材、一つのユニットが動的でありすべて異なる大きさのユニットの群像が複雑に組み合わさり、俯瞰した鳥の目線というバーズ・アイという、遠景や空の高度からでないと全容が分からない、ある意味で遠近図法とも異なるランドマークデザインである、強烈なインパクトを永遠に心に残す位相空間と言える。
ゲイリーは実際に二つの踊る建築も建築しているが、ウオルト・デイズニーのデザイン発想と似ている子供のような自由な発想を秘めている。いわゆる快活で自由闊達な、極めて自然体で多様な自然な発想法を幾つも試している。
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