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小説「中目黒の街角で」(鎗ヶ崎の交差点第二稿)

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この小説は東京の城南地区(渋谷、中目黒、三宿)を舞台にDJを夢見たどこにでもいる男と彼の十年間の恋愛を描いています。そして高校生ブームの中で十代を過ごし、ロストジェネレーションと…
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#日記

小説「中目黒の街角で」あらすじ

「私たちは違ったんだよ」彼女が冷たく言った最後の言葉を僕は忘れることができないでいる。 …

SONE
5年前
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小説「中目黒の街角で」 第15話

 どうして中目黒の街に馴染んでしまったのかはよく分からない。  二十代後半に付き合ってい…

SONE
5年前
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小説「中目黒の街角で」 第12話

 渋谷のクラブに行ってから数日後に知花から連絡があった。  あれだけの格差を感じながらも…

SONE
5年前
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小説「中目黒の街角で」 第11話

 その一週間は色々なことが起こった。  いくつか受けたオーデイションは散々な結果に終わっ…

SONE
5年前
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小説「中目黒の街角で」 第10話

 その夏の始まりに僕の好きなアーテイストが海外から来日した。ステファンと言うDJでジャン…

SONE
5年前
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小説「中目黒の街角で」 第8話

 「はい。タコライス」   たった一回のDJが上手くいったくらいで表舞台に出られるほど音楽…

SONE
5年前
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小説「中目黒の街角で」 第6話

 青山の骨董通りにあった地下二階建てのレストランには多くのモデルやタレントや業界関係者が集まっていた。一階のレストランでのレセプションが終わると地下に作られたダンスフロアですぐにパーテイーが始まり、煌びやかな社交場と化した。  僕は場違いな空間で居場所もなく、フロアの隅で緊張しながら自分の出番を待っていた。高木とは会場に入るときに言葉を交わしたがすでに酔っていて「ああ」とだけ言われ、周りの人間に紹介してくれることもなかった。 誰も知り合いのいない会場の中で僕は一人、気負いと

小説「中目黒の街角で」 第5話

 よく遊んでいた大人の一人に連れて行ってもらったカフェで山崎君とは出会った。  話しかけ…

SONE
5年前
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小説「中目黒の街角で」 第4話

 次の週の朝方に知花が店に現れた時ほどの胸の高鳴りを人生において感じた事はない。ヘッドフ…

SONE
5年前
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小説「中目黒の街角で」 第3話

 目標があったわけではなかったけど。とにかく家を出たくて当時付き合っていた彼氏と同棲を始…

SONE
5年前
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小説「中目黒の街角で」第2話

「おはようございます」 夜十時を過ぎているのに芸能人気取りの挨拶をして店に入るとカフェの…

SONE
5年前
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小説「中目黒の街角で」 第1話

「私達は違ったんだよ」  僕は今でも彼女が言った最後の言葉を忘れられない。    一緒に過…

SONE
5年前
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