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町政と町民の「溝」

 ノーマスクで制限のないGWがあっという間に終わり、桜の開花宣言が例年になく早く出された今年の春。町内の雪捨て場にはまだまだ多くの雪が残っていますが過ごしやすい気温の季節になってきました。
 さて、前回お話しさせていただいた続きの表題にもある「溝」。この「溝」についての私なりの現状解釈と問題点、解決策について今回はお話しさせていただきたいと思います。

 話し出したら尽きることのない話題の「溝」ですが、行政との間には様々な種類の溝があると考えています。
例えば
行政職員と会社員の給与や仕事の考え方の溝
行政と町民の間にある信頼関係の溝
議員と町民の間にある信頼関係の溝
目指す未来に対する行政と町民の溝
町長と行政職員(行政職員も一町民であると考えて)との間にある溝
ここに出したのは立候補した際に町民の方より寄せられたごく一部の溝の一例ですが、他にも挙げ出すと数限りなく、皆さんが感じている溝は出てくると思います。

 この「溝」たくさん出てくるのは仕方ない面もあると私は考えています。溝を作り出す基になるのは(例外もあります)「個人(町民・議員)の考え」対「個人(町長・行政職員)の考え」なので、最低でも「人口対町長・行政職員」の数だけ考えの不一致が起こると、溝はたくさん生まれるし深くなっていくと考えられます。

 こうなると溝が多いし深いものになってしまうので、町民は面倒になり溝を埋めることを諦めてしまうことも多いのかと思います。
 でも例えば「私が思ってることとは違うな…」とか「そんなことにお金使うんならこっちに使えばいいのに」こう思うことは沢山出てくると思います。
 前者は選挙で本来町民は意思表明するものですが当町では町長選・町議選の無投票が続き、さらに元々、立候補する町長や議員が掲げる「政策や考え方に賛同して投票」するよりも「会社とか自治会とかに頼まれたから投票する」風土(それの否定ではありません。それも自分たちを守る術として大事なことだと思います。)があるので一町民一般人としての民意が反映される機会がこれまでなかなかありませんでした。これでは町民と行政の溝は深まるばかりです。 
 後者は「中頓別町」は「国」からもらうお金がないと成り立たない状態にあるのですが、「国」からもらうお金の使い道は元々決められている事が多くあるため、自由にあっちやこっちでお金を使うことがなかなか大変で難しいという問題もあります。

 一例を出し、「溝」が深くなっている原因の一部分だけを切り取って極端な説明となりましたが今マチが抱えている問題の「溝」はこういった旧来の雰囲気や現状の説明不足から起きていることが要因でもあると私は考えています。
 しかし、この「溝」を埋めていかないとマチの将来は「自治体(住んでいる人たち「自」ら「治」める「団」体)」の体を成さなくなってしまい、住みづらいマチになってしまうと考えています。
 行政も溝には気づいているので「話し合いの場」をたくさん設けていますが、日々の仕事や家事育児生活に追われる中でそこまで気が回り参加できる人はごく一部の人しかいないのが現状です。
 現状打開するために、私は事業の丁寧な説明(予算の出所や誰がなぜこれをやりたいのか等)をしっかり求めていきたいと思います。
 情報開示を行ない、考えるための情報を明示した上で「パブリックコメント(マチにみんなの思う意見)」を、意見交換会などに出席するのではなく、家にいても回答できるアンケートなど広く徴収できる媒体を利用してできるだけたくさんの意見等を募ることを提案していきたいと考えています。

 そのあとこそ、私たち議員の出番が来ると考えています。町民の考えが町政にしっかり反映されているか、小さいけど大事な意見は抜け落ちていないか。町民の皆さんに代わりしっかり事業や予算を監視していく必要があると考えています。人口1,500人しかいないこのマチなら、そういった町政の運営が可能であると考えています。100万人の意見をほとんど吸い上げるのは無理がありますが、1,500人の民意であればある程度議員が吸い上げられるはずです。

 さて今回はこの辺で。次回はそろそろ議会が動き始めるのでどういった形で動いているのかを少し触れられたらと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました😊

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