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《変容の対象》2024年3月第11-12小節目

《変容の対象》2024年3月第11-12小節目を福島諭さんに送る。

先日のこと。どんな夢を見ていたのか定かではないが、起きてすぐ、アルトのbuescherのタンポを試しに自分で調整(勿論リークライトなど持っていないからヘラでタンポを平らにする程度)して、吹いてタンポの密閉度を確認しながら吹いてみることにした。これで充分とはとても言えないが、何とか吹くことが可能なぐらいのエアリークの減少は確保できた。本来ならこういうことは御法度なのだが、このbuescher、数ヶ月前にリペアマンに相談したところタンポがもう寿命でオーバーホールが必要だと診断を受け、そんな金ないから一旦吹くのを諦め放っておいたのだが、サブというか、生徒さん用のyahmahaではどうしても特殊な奏法時に楽器が対応してくれないといった状態だったので、どうしたものなのか、、、と思っていたからだろう、その夢は多分それに起因するものだったらしく、起きてすぐ完全に忘れはした夢だが、その名残だけはあって、だから起き抜けにbuesherを数ヶ月ぶりにもう一度ケースから出して先述のことをやったのだった。
 個体の自力の差というか、やはりbuescherは特殊奏法においても反応は良い。オーバーホールはやらなきゃいけないが、とりあえずリークライトを注文して、暫く自力で使えるまでは使い切ってしまおうという気にはなった。
諦めていたから、売って他のアルトを買おうにも、今はもう一昔前のようにサックスは買える値段では無くなった。例えばselmer supremeで120万。その昔、serieIIIを買ったときは確か20数万で買えた感覚からしてみればもう、新品でサックスを買うなど夢のまた夢である。使わないから使って下さいというような紳士淑女が現れない限り無理である。

というわけでそういったことを数日試みていたのだった。楽器の悩みは夢にまで出るという話。実際、作品の演奏を想定した場合はやはり少なくともbuescherぐらいのレスポンスは必要なようだ。

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