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ククブクの味見

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海外の料理本のことならククブクにお任せ! 優れたデザイン性があり、コンセプトにひとと風土と文化が見える海外の料理本「cookbook」を紹介するマガジン「ククブク」を、noteで…
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#アート

アートとイートが近づくところ

MoMA PS1のカフェのシェフによるcookbook 芸術の秋、ということで。 アート関係のニュースを読んでいたら、こんな記事を見つけました。 ニューヨーク近代美術館(MoMA)には「MoMA PS1」というオルタナティヴ・スペースがあるんですけど、そこで11月14日にポップアップディナーが開催されたんだそうです。 シェフを務めたのは、アート関係のイベントなどでケータリングフードを手がけているミナ・ストーン。 彼女は2015年に『Mina Stone: Cookin

チーズと領土

アートを消費する世界を揶揄するcookbook 夏が過ぎれば、cookbookの秋。 新刊cookbookの情報もたくさんあるのですが、それらを本格的にご紹介する前に、軽く「芸術の秋」を感じさせるcookbookの情報を。 アート情報サイト「コロッサル」に載っていた、アート好きが思わずニヤリとするcookbookをご紹介したいと思います。 *** 続きはぜひククブクのページでご覧ください!

イギーさんも今日は不機嫌

パンクロックのアイコンがウォーホルの有名映像を再現ついこのあいだ、ジム・ジャームッシュ監督の『パターソン』をレンタルして観ました。 いい映画だった! で、ジャームッシュ監督の日本でほぼ同時期に公開された映画で、ロックバンドのザ・ストゥージズを追ったドキュメンタリーに『ギミー・デンジャー』という作品があります。 これです。 この映画の実質的な主演俳優と言えるイギー・ポップが、若手ロックバンドのMVに登場したという記事を見つけました。 *** 続きはぜひククブクのペー

世界はたくさんの材料が混じり合った料理みたいなもの

海外の若手写真家によるシリーズ〈The Cookbook〉写真美術の情報サイト「THE EYES OF PHOTOGRAPHY」に、食材をテーマにした写真シリーズに取り組んでいるフォトグラファーの記事が掲載されていました。 取り上げられているのはアルゼンチンのフォトグラファー、ルシア・ファインシルベール。 1986年、アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれのルシアは、地元で衣装デザインと映画のアートディレクションを学んだ後、カラリストとして映画業界で働きます。 その後ニュ

キミはくつろいで座っておるかね?

cookbookを多く手がけた画家の表紙画集が発売イギリスの新聞紙「ザ・ガーディアン」のウェブ版に、画家エドワード・ボーデンが表紙を手がけたcookbookについての記事が掲載されていました。 Vintage cookbook jackets by Edward Bawden – in pictures | The Guardian ボーデンといえば老舗デパート「フォートナム&メイソン」の広告アートも多数手がけ、ククブクでは昨年7月にご紹介したcookbook『The C

ひとは集まり、食べて、考える

創造を分かち合うためのケーススタディ&cookbookもういちど内容を日本語でしっかりと理解したいというひとにも、いままで写真を眺めるだけだったひとにも。 2016年にファイドン社から発売された『Studio Olafur Eliasson: The Kitchen』の日本語版が、このたび発売となりました。 待望の日本語版のタイトルは、『スタジオ・オラファー・エリアソン キッチン Studio Olafur Eliasson The Kitchen』 アート雑誌『美術手

からだぜんぶ、つかって食べて

山フーズの「ゆらぎのレシピ」展@山形市 レポートJR山形駅から北東に向かって徒歩で20分ほど。 ところどころに歴史的建造物が残り、かつて城下町として栄えたことがうかがわれる、すっきりとした街並みの一画に、「とんがりビル」という名前の建物があります。 築40年になる雑居ビルをリノベーションしたというこの建物には、カフェ食堂やアートギャラリー、レンタルオフィスなどが入居していて、地域の重要なコミュニケーションスペースになっているという感じ。 今回、ぼくが電撃的に山形市を訪れ