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苦行3時間遅延!ベルリン発プラハ行鉄道

Day19 2024/06/02(日)

ベルリンを満喫し、本日は午後より鉄道でプラハへ向かいます。チェックアウトまで快適なホテルでゆったりと過ごし、タクシーで駅へ。プラハ行きのEC(ユーロシティ)はベルリン中央駅発ではなく、ベルリン・ゲスンドブルンネン駅というちょっと離れた駅から発車します。

ドイツの鉄道にも慣れたもので、プラットフォームもすぐに見つけることが出来ました。プラハまでは所要4時間。やはりコスパは鉄道が良いので、この程度の所要時間なら許容することにして鉄道を選択していました。

定刻にユーロシティが到着。予約したシートに座り、車窓風景を楽しみながらプラハへの期待を膨らませます。

国境を越え、チェコに入り、Usti nad Labem(ウースチー・ナド・ラベム)までは順調だったのですが・・・。

我がユーロシティは、このウースチー・ナド・ラベムという覚えられない名称の駅でピタリと止まり微動だにしなくなったのでした。。

最初は車両間隔の調整か何かかな?くらいに思っていたのですが、いよいよ動きません。ただの鉄の塊と化しているのでした。真剣にアナウンスに耳を傾けます。どうも先のレールになにかトラブルがあったようです。そいつを取り除いているので、60分待ってくださいと。は!?60分!!。耳を疑うものの、何度聞いても60分・・・。どころか、いつの間にかしれっと90分遅れるとアナウンスされています。他の乗客も疲れてホームをうろうろしたりしています。私の隣のチェコ人のお兄さんはずっとスマホで女性と早口で会話。チェコ語なので何を言っているのか分からないのですが、かなりエモーショナルなやり取りをしているので痴話喧嘩と決めつけることにしました。痴話喧嘩の内容やいきさつを妄想する遊びをしながら時間をつぶしていると、再びアナウンスが。120分遅れると言い出しましたよ。もうどうにもならない・・・。本当にこの電車は明け方位まで動かないのでは??と不安になります。痴話喧嘩も終わりいよいよ退屈です。疲れ果てた頃、ようやく鉄道が動き始めました!!車内でワッと歓声が沸きます!!冷静そうに見えるヨーロピアン達も同じ不安な気持ちだったんだなと心が温まります。実に2時間30分遅れでの発車。クララが立ったレベルの感動でしたよ。

その後ものろのろ運転で、いつ止まるのかと不安にかられながらも、ユーロシティは何とかプラハ本駅にたどり着いたのでした。到着時間は3時間の遅延。17:30の予定が20:30になっていました。ドイツの鉄道はよく遅れると批判が多い中、幸い大きな被害は受けずにこれまで旅してきていたのですが、最後の最後にやってくれましたね。

この時期のヨーロッパは日が長いので、20:30でも明るいのが幸いですが、そこは異国。早く休みたい!急ぎ足でホテルへ向かいます。初めてのプラハの街は入り組んだ迷路のよう。何度か道を間違えつつ予約していたホテルへ到着・・・したのですが、何とドアが閉まっているじゃあないか!?鍵がかかっているし、何やらキープッシュ式の機器がついているのですが、ナンバーが分からない。途方に暮れていると同じホテルを予約したと思われるヨーロピアンのご夫婦が登場。救いを得た!と英語で話しかけたのですが全く通じません!そう、イタリア人なのでした~!まいったねコリャ。Google翻訳で話すもお互いの語学力が不足しすぎていてコミュニケーション出来ません。彼らもホテルに入れず途方に暮れていましたが、疲労がピークで頭が回らないので、止むを得ず金で解決することを決断。expediaで近くの「ピトラウン・ブティック・ホテル」を予約。

急すぎてホテルの予約システムに反映されていなかったのですが、フロントのお兄さんが部屋のやりくりをゴリゴリ頑張ってくれて無事お部屋に入ることが出来ました!このホテルのフロントの方はみんな本当に親切でした。異国到着早々のトラブルは疲労しますね。。鍵が閉まっていたホテルの方ともメールでやりとりして後に分かったのですが、事前にオンラインチェックインで情報入力を完了させ、暗証番号を取得しておく必要があったのでした。複数国旅行する中で、たくさんのホテルからメールを受信しており、大半は追加のオプションのセールスやただの挨拶だったので、重要なメールを見落としてしまっていました。反省。

ホテルで心と体を休め、折角のプラハ第一夜なのでビールを飲みに繰り出します。向かった先は「U Zlateho Tygra」。そう金の虎と呼ばれる有名な老舗店。ピルスナー・ウルケルが美味しいと評判のお店です。席につくなり、アイコンタクトでおじさんがすぐにウルケルを持ってきてくれました。

美味い!美味すぎるじゃあないか!!人生で一番美味しいウルケルなのでした。ぐいぐいと杯を進めていると、隣のいい感じに仕上がっている常連さんが話しかけてきました。このお店も杯数をコースターに記載する仕組みなのですが、彼のコースターには9本のラインが既に示されています!酒強いなー、と感心しつつ、英語、チェコ語、日本語で談笑しながら楽しいお酒をご一緒させていただきました。ドイツ鉄道の遅れ&ホテルのドアロックで気持ちの塞いでいた1日が一気に逆転!プラハが大好きになりました。ピルスナー・ウルケル、偉大な酒である。

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