見出し画像

コロナとサウナ

カンボジアに来て、半年が経ちました。
カンボジアでは一時期下火になっていた
コロナウイルス感染が
また広がり始め、
私もついにコロナウイルスにかかってしまいました。幸い軽症で、熱も一日目だけ高熱、後は微熱程度と、鼻が詰まり、のどが痛いぐらい。10日間の隔離。

隔離をする中で、驚いたこと。
一つ目。一緒にお仕事をしているカンボジア人の方が
陽性だと分かっていてもガンガンマスクなしで部屋に入ってきたこと。
いや、危ないから!といっても、
私はもうかかった、私は強い、とかなんとか言って、気軽に部屋に入ってくる。

二つ目。急に部屋中に「くすり」と言って、プロジェクターのような機械を使って、白い煙幕?みたいなものを撒きはじめ。部屋中一気に真っ白に。バルサンのように。しかも隔離中に2回もあった。何故。。なんの薬かは結局分からぬまま。。。。

三つ目。さあ、これから忙しくなるわよと言わんばかりに色々部屋に荷物をきた同僚。部屋に急に簡易テントのようなものを出しはじめ、これ何?と聞いたら
「チュポンよ」という。
ちゅぽんって何?と聞くと、
今から見せてあげる、といって、大きな壺(素焼き)に、香草(柚子や、レモングラスのような葉っぱ)と、水を入れ、火にかけ、沸騰したら、それごとテントの中に入れ、
「ここに入って。深呼吸をするの。30分」という。
え、え、ちょっとまって、なにこれ?
要は、簡易サウナだった。。
隔離生活で、運動不足になると考えた同僚は
私のためにサウナを用意してくれたのだった。カンボジアでは、妊婦さんが汗をかくために使用するらしい。
言われた通り入ると、
まあ汗がだらだらと。。ホットヨガをしたかのように汗が滝のように出てきて。壺から出てくる香草の蒸気が何ともいい匂いで、リフレッシュできる。
うん、悪くない。
しかし、
何せ色々急すぎる展開、
まさか、コロナでサウナに入るなんて・・・。。

その後も、サウナを毎日朝晩入りなさい、と言われたり、
のどが痛いというと、熱い生姜湯と、ビタミンの豊富なオレンジを食べなさいなさいと大量に用意してくれたり。
何かと本当に、色々お世話を焼いてくれた。
その後も、私がだらだらしないようにか、
朝、昼、晩2~3時間に一回定期的にビデオ通話がかかってきた日が2日ほど続いたことがあったり「これから毎日部屋に行くわよ」などというメッセージが届いたり、寝ている所を「起きろ!」と言われたときはさすがに
「ちょっと放っといてくれ!!!」と思い。
さすがに神経が参りそうだったので、
途中から取らないようにした。
するとだんだん電話の量が減ってきてホッとした。。。

しかし、これだけ(しかも感染した外国人に)
あれやこれや世話をしてくれるのは
ありがたいことだよなあ~。
と感謝は忘れぬようにして、しかし、程よい距離感を保ちつつ・・・治していこうと、
療養中に感じたことでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?