最近の記事

美点

今朝、父親から突然連絡が来た。出張ついでに東京の私の家に来るのだという。急いで部屋の片付けをした。 帰りの飛行機までの短い時間、電車で1時間かかる娘の家に来る父を思うと、なんとも言えない気持ちになる。 私には美点がある。美味しいと思ったものを人に分けるところだ。それは小さい頃から今もずっと、父が私にそうしてきたからだ。「お腹いっぱいだから」とお肉の一番美味しいところをいつもくれた。それが優しい嘘なのは小さい私もわかっていた。 頭の回転が速く、無口だが人情味にあふれ、人から

    • 日本語 根ほり葉ほり

      『日本語 根ほり葉ほり』森本 哲郎(もりもと てつろう),1991,新潮社 校正の学校で練習問題として出されたもの。 面白いと思い、Amazonで一円で購入。 ジャーナリスト、評論家である森本哲郎さんが 気になる日本語を根ほり葉ほり色々な角度から検討しているエッセイ。 本来の意味を調べると「ん?」と引っかかってしまう流行語。 今や当たり前に使われている「おしゃれ」「かっこいい」という言葉も、 この本が出版された当時はまだ市民権を得ていなかったようだ。 自分が普通に使って

      • 食べたサラダに虫が入っていた

        27歳まであと8日。 昨日は散々だった。 ① 食べたサラダに虫が入っていた。 パニックになった、食べたかもしれないのだ。 熱いお茶で消毒したことにし、 排水溝にパイプユニッシュをかけ熱湯で洗い流したが、それでも信用できず浴槽にかける洗剤をおなじようにかけまくった。 さくらももこ大先生の「もものかんづめ」をその日偶然読んでおり、炊き込みご飯にコクゾウムシが入っていたエピソードで、笑っていた。精神的ショックを受けたと書いてあったが、ピンとこなかった。自分が身を持って体験して

        • 無職26歳11ヶ月

          無職になり3ヶ月、そろそろ何かしなければと思い、日記をつけることにする。 27歳の誕生日まで10日を切った。 無職のまま歳をとるのは応えそうだ。 年齢も「歳をとっても平気だもの」と強がっていられない歳である。 恋人がオーディオブックでさくらももこの「もものかんづめ」を聴いている のというので、自分も久しぶりに読んだ。物覚えが悪くても、序盤の「奇跡の水虫治療」の話は忘れてなかった。 さくらももこのエッセイって、大好きだ。自分を曝け出すことへの抵抗をなくしてしまった。多大な影響