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グランツーリスモ

Gran Turismo。2023。アメリカ。
監督 ニール・ブロンカンプ

日産とプレイステイションが始めたGTアカデミー、グランツーリスモで業前を見せつける上位ランカーを鍛え上げ、実際の車で走るレーサー生み出す。
実際の話で、本当にGTアカデミーはある。
監督はチャッピー、第九地区、イリジウムの人。

映画の始まり、実話をもとにした映画の言葉は、ただのハッタリぐらいに思ってますが、今回のは本当の話なのがかなり夢があってエンドロールでこれ実話なの?と冒頭のくだりが機能した初めての映画。

グランツーリスモが速いと実際の車の運転も、運転ていうかレースも速いなんてことがあるん?大変興味深いので、そこんところをもっと知りたかった。バーチャルの世界で速く走れる知識感覚をどう調整すれば、もしくはどれぐらいイメージ通りのことをそのまま出力すれば、実際のステアリングを握った感覚や速さの重みの感覚とリンクしていくのか。
どれぐらい本物と違ってどれぐらい同じなのか。
だから、これぐらい通用するって感覚を知りたい。
それを知れたら、映画だけに収まらずに夢は叶うって言葉に実感が伴うのに。

お話としては、ストーリーにはまり込むためのモノが全部用意されてて、感情移入どっぷりしてしまった。憎たらしい人の憎たらしいっぷりや、主人公に立つふさがるいろんな壁、父親との確執、最初はぶつかり合うものの最後には心通わせあう相手、恋バナ、ワクワクハラハラ感動するための映画のお手本のような感じでした。

ゲームのタイトルの映画化なので地雷を覚悟してたけど、予想を見事に裏切る面白さでした。

父親の無理解の中に自分が夢を持ってそれを追いかけることに正しさを見出す強さが羨ましかった。父親役のジャイモン・フンスーの演技は結構好きだったな。後半の息子との心の再会の時のシーンは名演だと思う。
あと、ライバルで敵役のヨシャ・スタロドフスキーの演技も憎たらしくて最高でした。


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