キラー・ナマケモノ
Slotherhouse。2023。アメリカ。
ソロリティ(社交クラブ)『シグマ・ラムダ・シータ』の会長になるため、パナマから密輸入されたナマケモノのアルファを寮のマスコットとして武器にして、SNSで万バズを目指すエミリー。順調に進んでいたもののナマケモノのアルファは恐るべきポテンシャルを秘めた野生の爪を隠していた!
こだわりを持った人が資金を得て丁寧に作った感じ。タイトルとぬいぐるみ感を隠さないナマケモノからB級映画を予想していたけど、全くそんなことなかった。気がする。
ソロリティでのシスターたちや意地悪枠のブリアナの演技の大袈裟加減や、決してCGを使わないクリーチャーのこだわりは、オマージュやリスペクトを感じる。B級風の作りをした名作。
ワニのお腹を切り裂く豪腕のナマケモノでモンスター感を出してきたけど、エミリーに出会った当初は殺意は抱いてなくて密輸業者と写ってる画像を確認してからエミリーとその周りの人達を敵認定したので、心はモンスターではないと思われる。というか、敵だと認識するあたりからアルファの特異ぶりが出てくる。だって、パソコンを使いこなすんですもの。
なんか、作りがちゃんとしてたからちゃんとしたホラーの気分が心の中にちゃんとあったので、ナマケモノがセルフィーしたり寮母が会長に指名されたかったりのところで笑いまでいけなかった。面白いんだけど。
何だろう、最初にこの映画に対してちゃんと丁寧にやってるって印象を持ってしまってそのまま落ち着いてみてしまったけど、これはコメディとして笑いながら見るべきだったな。
ナマケモノのアルファの故郷がパナマなのは、パナマクリーチャーから来ているのだろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?