見出し画像

プラトーン

Platoon。1986。アメリカ。

経済的徴兵制に憤って貧しい若者だけに戦地に行かせられないとベトナム行きに志願した新兵、クリス。そこで目の当たりにしたのは想像できなかった人間性の剥奪。国のために戦うという偽善の言葉の下で早く任期が終わるのを願う本心を抱えて、真逆の行動を強いられる毎日に削られる正気を保ちながら、失ったことを誤魔化しながら生きながらえる仲間達との確執。

ベトナム側の目線がゼロで、権力から遠く離れた市民を使い捨てる政府や上流階級の罪に焦点が当たらず、その構造に巻き込まれた悲劇だけが目立ってて本当に良くない単純なことから目を逸らされてる気がする。

ウクライナやパレスチナで銭湯や虐殺が行われていて罪のない人が蹂躙されている。というかいつの時代だって権力者側の都合での虐殺や戦争が行われているのに、エンターテイメントとして大変だったな地獄だったなと受け入れることはできないし、そういう目的で提供して終わらせて欲しくない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?