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2020/7/25 セックスマシーン!! めっちゃライブやっとんねん! が始るまでの話。

7月25日、music zoo kobe 太陽と虎で、ロックバンド セックスマシーン!! の1日3公演「めっちゃライブやっとんねん!」が開催された。

このライブが告知されたのが一か月前の6月25日。6月1日の自粛解除後すぐに行われた「すぐにライブやっとんねん!」から2週間が経ち、そこからの感染者も出ず、対策の手ごたえが感じられたからこその第二弾発表だったのだろう。
告知発表当日の6月25日の神戸の新規感染者は0名、大阪の新規感染者は2名だった。それもあってか、ライブへの参加条件も「西日本在住」と範囲が広げられていた。

6月25日に告知され、申し込み期間は7月5日まで。先着ではなく抽選。当落発表は7月6日。COVID-19以前の告知から開催までのスケジュールほどではないにしても、昨今のオンライン無観客ライブの告知期間に比べると余裕のある日程である。

キャパシティやライブ当日の対策は引き続き必要だが、こういうところから以前のライブのサイクルに戻っていければいいのか、と思っていた。

しかし現実はそううまくは行かない。自粛解除され、リモートワークやオフピーク出勤をやめる企業もあるだろうし、不要不急と言われていた行動を、待ちに待って開始する人びと、経済だって回さないとね、そんな空気と比例して増える新規感染者数。ライブの3日前の7月22日には大阪の新規感染者数は121人に達し、なんなら緊急事態宣言前より増えている。開催地は神戸だが、わたしのように大阪から向かうゲストボーカル改めゲストパーカスも多いだろう。兵庫県も、7月23日の時点で新規感染者数35人で、緊急事態宣言解除後では最多の数になった。

ああ、もしかしたら中止になってしまうかもしれない、と不安になっていたが、7月23日に、ライブの2次募集が発表される。キャンセルが出たためだ。職業柄、または住んでいる地域によって、この状況で関西で開催されるライブに行くことを諦めざるを得ない人がいる。

ライブハウスも演者も参加者も、もちろん現時点で最善の対策をする。しかし、100%安全とは誰にも言えないのだ。まだわからないことがある新しい病なのだ。

わたしたちは今、ライブを実施し、結果を積み上げていくことでしか、ライブの安全性を担保できない。陽性者数が増えている中でも、これだけやればクラスターは発生しませんよ、という博打を打ってる状態だ。しかも、それを言えるのは2週間後だ。6月1日のときもそうだったが、これから2週間、関係者みな、どこか不安を抱えて過ごすのだ。携帯電話の通知の度に緊張する日々を送るのだ。

ただ祈る日々が2週間、それと引き換えにしても掛け替えのない時間がそこにあった。兵庫県にお住いの方からしたら、大阪から来るなよと思われるかもしれないし、兵庫県以外にお住いの方も、この時期に県またぐなよと思われるかもしれない。わたしも、自分の行動が、推しの活動に引導を渡す結果になってしまったらどうしようという葛藤もあった。

おまえ、TwitterせGo Toに批判的だったよね、と思われる向きもあるだろう。いや、Go Toは政府の金の使い方がおかしいやろ、という話なので、という弁明はしつつ、それでは、ようやっと、ライブ当日に話を進めてまいりたいと存じます。

メール予約で参加権を得たものの、整理番号はなく整列順で入場とのこと。これ、いつもどのくらい前から並んでいいのか迷う。わたしはお昼の12時開場、12時半開演の第一部に参加だったので、11時45分くらいに太陽と虎に着いた。その時点で10人ほど並んでいた。雨が降っており、みな傘をさしていたので、自然とフィジカルディスタンスがとれていた。

12時ちょうどあたりでスタッフさんの誘導で入場開始されたが、検温、身分証明書の提示、兵庫県コロナ追跡システムの登録、入場料・ドリンク代の清算などで、一人につき1分くらいはかかる。つまり、会場から開演まで、わりとぎりぎりになるということだ。
これ、今後、マスクして声を出さなければ、キャパ増やしてもいいよ、という話になったとき結構ネックになってくるだろうなあ。前売りチケットで窓口清算分の時間が減ったら少しマシかな。あと、追跡システムのQRコードを外に出しておけば、待機列のうちに登録できるからそこも時短できるかな。

太陽と虎のオールスタンディングでのキャパが250人。しかし、今回の1公演の座席数はざっと見て20席ちょっと。4席×6列で24席かな、と思ったが、柱の関係で3席の列もあったよう。

これで3公演やったとして、スタッフの拘束時間や空調代、照明代などの光熱費も考えるととてもコロナ以前の収益があがるとは思えない。だって、チケット代変わらないんだもん。

座席は簡易な背もたれ付きのパイプ椅子。わたしは一応座布団代わりにキルティング加工された小さなレジャーシートを用意しておいた。けつの痛みでライブに集中できないなど、あってはならぬ。

座席ごとに鳴り物が用意されており、わたしの選んだ席はカスタネットだった。一応、マイ鳴り物としてペパニカ(アコーディオンのリードが1音組み込まれた紙製の小さな楽器)を持参していたので、左手にカスタネット、右手にペパニカという二刀流でライブに挑む。

ステージとフロアの間にはビニールシート、ああ、これはまたオガタさん見づらいやつだなあーと思いつつ、しかし、この場に来れない人もいるのだから、それに比べたら恵まれているんだ、と自分の僥倖をかみしめる。

と、ここまでがライブが始まるまでの前置きのお話しでした。お疲れ様でした。次の記事で、ライブの内容、私的な感想などをお送りします。

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