Chrome Remote Desktop の設定 [Linux Mint MATE 編]

Linux Mint MATE 18.3 をホストに、Windows 10 クライアントからリモート接続するための Google Remote Desktop を設定した時の記録。クライアント上で全画面表示にも対応。

1. アプリ、パッケージをインストール
   (1) リモートデスクトップアプリをインストール
   (2) ホストコンポーネント用のDebianパッケージをインストール

2. 仮想デスクトップ セッションを作成する
   (1) /usr/share/xsessions/ にある .desktop ファイルを確認する。( Linux Mint MATE の場合、mate.desktop)
   (2) Exec= の行を確認 (Linux Mint MATE の場合 Exec=mate-session)
   (3) ホームディレクトリに .chrome-remote-desktop-session を作成する。内容は下記の通り。

exec /usr/sbin/lightdm-session "<YOUR_EXEC_COMMAND>"

         * <YOUR_EXEC_COMMAND> は (2) で確認した Exec の右側の文字列
         Linux Mint MATE の場合は、

exec /usr/sbin/lightdm-session "mate-session"

3. 接続を許可する
   (1) Google Chrome で chrome://apps を URL 欄に入力
   (2) 下の方に "アプリケーション : アプリ" とあり、「アプリ」を選択するとアイコンがあるので、「リモートデスクトップ」を開く
   (3) マイコンピュータ > 利用を開始 > リモート接続を有効にする
   (4) 適当な PIN を設定

4. 接続を確認
   クライアント PC から Google Chrome Remote Desktop でアクセスしてみる。

※ホストもクライアントも 1920 x 1080 の解像度なのに、なぜか 1600 x 1200 で表示されてしまう (全画面表示すると、左右に空白領域ができる) ため調査の結果、下記を行って正常に全画面表示できるようになった。

5. chrome-remote-desktop の修正
※下記で $ はプロンプト

   (1) リモートデスクトップ停止

$ /opt/google/chrome-remote-desktop/chrome-remote-desktop --stop

   (2) chrome-remote-desktop を編集 (下記は xed で編集する例。)

$ sudo xed /opt/google/chrome-remote-desktop/chrome-remote-desktop   

(3) DEFAULT_SIZES_NO_RANDR を書き換え (1600x1200 になっていた)

 #DEFAULT_SIZE_NO_RANDR  = "1600x1200"
DEFAULT_SIZES_NO_RANDR="1920x1080"

   (4) リモートデスクトップ開始

$ /opt/google/chrome-remote-desktop/chrome-remote-desktop --start

[参考]
Chrome リモート デスクトップを使って他のパソコンにアクセスする



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