スノーピアサー

すごくツボにはまってしまった。

近未来。地球温暖化を防ぐために、各国政府は協力して、地球を冷やすため地球全土に散布剤をまく。しかし、これが氷河期の到来を招き、文明は崩壊。わずかに残った人類は、永久機関を備えた列車の中に暮らしている。

車内では、階級によって、乗れる客車が決められている。前方の車両の乗客たちは、快適に暮らしている一方で、最下層の人間たちは、後尾の車両に集められて、悲惨な生活を強いられている。

そして、ついに後方車両の乗客たちが、反旗を翻すというストーリー。

この話が刺さったのは、まさに現代の世界の縮図だから。世界は、いろいろな問題をかかえているけれど、生まれた場所によってインパクトが全然違う。

地球温暖化が実際に起きれば、貧しい国、海面の上昇で国土が沈む国の人たちは、難民となってしまうかもしれない。一方、先進国の人は、食料費の値上げぐらいは起きるかもしれないが、最初のうちは、それまでの生活が崩壊したり命の危険に晒されることはないかもしれない。

コロナ禍で、仕事は休業になってしまってけど、それでもビール飲みながらネットフリックスで気楽に「スノーピアサー」を見ていられる僕も、前方のほうの車両に乗っている乗客だと言えるだろう。

この映画、アメリカ、フランス、韓国の合作。韓国人のガンソンホがいい役、演じている。やっぱり、韓国の映画、ドラマはすごい。日本映画も頑張って、このくらい面白いものを作って欲しいと思った。

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